カナダ人の指揮者ヤニク・ネゼ=セガンYannick Nezet-Seguinが、「ピアノを弾くことで「魂の救済」を表現する」として録音した、ピアノ・ソロ・アルバム。タイトルは「Introspection(内省)」です。
In Summer 2020, when the pandemic turned down most of the cultural life all over the world, he found, as he describes it, “kind of a salvation” in playing the piano
https://music.apple.com/jp/album/introspection-solo-piano-sessions/1561225914
- ビュッシー:沈める寺(前奏曲集第1巻第10曲)
- ショパン:夜想曲第11番ト短調Op.37 No.1
- ブラームス :ラプソディー Op.79より
- ブラームス:間奏曲(『4つの小品』Op.119より第1曲)
- スカルラッティ:ソナタ ロ短調K.87
- ラフマニノフ:楽興の時第3番ロ短調Op.16 No.3
- モーツァルト:アダージョ ロ短調 K.540
- エリック・シャンパーニュ:D’apres Hopper
- J.S.バッハ:トッカータ BWV 913
- ショスタコーヴィチ:前奏曲とフーガ Op.87
- シューベルト:即興曲集D899より第1番ハ短調
- ベリオ:水のピアノ(『6つのアンコール』より第3曲)
- ハイドン:ソナタ 第33番 Hob.XVI:20 op.30-6
- ドビュッシー:小さな羊飼い(『子供の領分』より第5曲)
ここに収められた曲集は、彼が10代のころから、師であるアニシア・カンポスAnisia Camposとともに学んできたものです。録音は2020年夏ですが、その年に恩師が亡くなったことも影響しているようです。
- and recorded his very first Piano Solo Album, inspired also by the memory of his admired teacher Anisia Campos who had passed away that year.
どの曲も、静かさと重々しさに満ちた曲です。ピアノの音も深く、ときには悲しみを、ときにはタイトルにあるような内省を表しているのかもしれません。深く心の底にまで響いてくる演奏です。ネゼ=セガンがピアニストとしても極めて優秀であると思わせるアルバムです。
HMVなどで紹介されている曲数や曲順とApple Musicのそれは違っています。CDにすると2枚組、再生時間にして2時間と少しなのですが、少し繰り返して聴いてみようと思います。
(参考)
- INTROSPECTION: SOLO PIANO SESSIONS Deutsche Grammophone
- Yannick Nezet-Seguin on his solo piano album, 'Introspection' Gramophone 2021.6.18
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