ピアニストのセバスティアン・クナウナーが作曲家のアラシュ・サフィアンと組んでの、ベートーベンのテーマによるリコンポーズ盤。
最近はポストクラシカル界隈でも、純クラシカル界隈でも「リコンポーズ」というのは、一つのテーマになっているようです。
https://music.apple.com/jp/album/una-fantasia/1513963291?i=1513963292
- Una fantasia
- Kammermusik - By Arash Safaian, Sebastian Knauer, Zrcher Kammerorchester & Eldbjrg Hemsing
- Barcelona pavillon - By Arash Safaian, Sebastian Knauer, Zrcher Kammerorchester & Samy Moussa
- Fuge 106
- Variation I-III March
- Variation IV Heroic - By Arash Safaian, Sebastian Knauer, Zrcher Kammerorchester & Samy Moussa
- Variation V Grid - By Arash Safaian, Sebastian Knauer, Zrcher Kammerorchester & Samy Moussa
- Variation VI Aria in Black
- Florestan
- Torso Belvedere
- Variation VII-IX
- Variation X Ricercar
- Variation XI The Unknown of the Seine
- Variation XII Wanderer
- Adagietto - By Arash Safaian & Sebastian Knauer
- Una fantasia(String Orchesta Version)
ベートーベンの交響曲第7番第2楽章のテーマをベースに、いくつもの変装を繰り返しながら、アルバムを構成しています。
Following on from the internationally acclaimed, prize-winning success of UBERBACH, this is the second joint production by the pianist Sebastian Knauer and the composer Arash Safaian: This Is (Not) Beethoven. The Piano Concerto that Arash Safaian has composed in variation form for Sebastian Knauer transports themes by Ludwig van Beethoven into the modern world of music to mark the 250th anniversary of his birth.
タイトルが「THIS IS (NOT) BEETHOVEN」とありますが、確かにこれはベートーベンではありませんね。テーマの引用があったとしても、ベートーベン的な音楽としては、自分には聴こえません。
最初の「Una fantasia」は、いわゆるポスト・クラシカル的なヒーリング調の音楽です。それ以降のテーマの変奏は多彩なオーケストレーションを伴っているものの、どこか「安っぽさ」といいますか「映画音楽的」といいますか、聴いていて白けてしまうところがなきにしもあらずです。
かなり盛り上がる変奏もあるのですが、ベートーベンならそうはならないよな、みたいに感じてしまいます。逆に自分が「ベートーベン的な主題と展開」にとらわれすぎているのかもしれません。現代のリスナーは音楽に、自分が感じるような昭和平成的な「熱量」を求めないのかもしれません。
ファースト・インプレッションということで、この辺りでやめておきます。サファアンと組んでヒットしたという前作の「UberBach」も聴いてみることにします。
(参考)
- セバスティアン・クナウアー(Sebastian Knauer)他『Arash Safaian: This Is (Not) Beethoven』ベートーヴェンを再構築! Mikiki 2020.10.7
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