早いもので今年もあと1週間、今日はクリスマスイブです。
以前はクリスマスの頃に、バッハ・コレギウム・ジャパンが演奏するヘンデルの「メサイア」を聴きに行ったものです。コロナ禍を契機に、コンサート会場からもすっかり足が遠のいてしまいました。
ちょっと寂しいので、昔を思い出しながらこの盤を聴いています。
録音は1996年、ソリストはソプラノ:鈴木美登里、カウンターテナー:米良美一、テノール:ジョン・エルウィス、バス:デイヴィッド・トーマス。コンサートマスター:寺神戸亮、トランペット:島田俊雄、チェロ:鈴木秀美です。
今から25年も前の演奏です。最近は時間の流れるのが早すぎて、25年前と言われると気が遠くなります。それでも十分に現代にも通じる演奏だと思います。
BCJだけあり、堅実であり極めて美しい仕上がりです。どこか若さやフレッシュさを感じるのも、この時期の演奏だからなんでしょうか。
途中から対訳歌詞を見ながら聴くのを止め、素直に音楽のみに没頭するようにしました。目を文字で追うと、どうしても右脳が主体となってしまい純粋に音楽として楽しめません。
メサイア(メシア)とは救世主を意味し、イエス・キリストの生涯を題材としています。自分はキリスト信者ではないし、キリスト教についても調べるたびに懐疑的な部分が増えてくるのですが、音楽は別物です。受難と限りない神への慈愛と祝福と救い、芸術作品としては完璧です。バッハのように(音楽も内容も)深刻になり過ぎないところも良いです。
なんでメサイアがクリスマス・イブに演奏されるのかは不明ながらも、クリスマスぽくって自分は好きです。
メロディの好きなパートは改めて対訳を頼りに聴きなおすのも楽しいものです。
(参考)
- 『メサイア』 鈴木雅明&バッハ・コレギウム・ジャパン(2CD)HMV
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