ジョバンニ・アントニーニによる「HAYDN 2032」、ハイドン生誕300周年の2032年までに全交響曲を実演・録音するというプロジェクトの10作目。
今回のリリースは、1786年、ハイドン初期の第6番「朝」、第7番「昼」、第8番「晩」の三部作に加えて、モーツァルトのセレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」が納められています。
この三部作はエステルハージ家のために書かた最初の交響曲にして、ハイドン唯一の標題交響曲とのこと。
リズムよく歯切れの良い音楽は聴いていて至福感に包まれます。楽団員の腕前を披露するために、ソロパートが聴きどころです。特に第6番のトラヴェルソや第7番のコントラバスのソロなどが印象的です。
ハイドンの後に演奏されるモーツァルトは1776年作曲で管楽器を省いた弦楽器とティンパニによる編成。ティンパニのリズムがハイドン的で、解説なしだとモーツァルトの曲とは思わないかもですね。
アルバムの録音は2019年1月に既に行われていたようです。
ハイドン
- 交響曲第6番ニ長調 Hob.I:6『朝』
- 交響曲第7番ハ長調 Hob.I:7『昼』
- 交響曲第8番ト長調 Hob.I:8『晩』
モーツァルト
- セレナード第6番ニ長調 K.239『セレナータ・ノットゥルナ』
- イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)
- ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
- 2019年1月18-22日
- イタリア北東部ボルツァーノ県ドッビアーコ、エウレジオ文化センター、グスタフ・マーラー・ホール
(参考)
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