イル・ジャルディーノ・アルモニコを主宰するジョヴァンニ・アントニーニが、この団体とバーゼル室内管弦楽団を指揮して進めているハイドンの交響曲録音シリーズの第9弾。今回の演奏はイル・ジャルディーノ・アルモニコのようです。
このシリーズはハイドン生誕300周年となる2032年までに交響曲を全107曲録音するという壮大なプロジェクトで2014年から始まっています。まだ半分に達していない!パンジャマン・アラールのバッハ鍵盤作品全録音プロジェクトといい、こちらといい、気の遠くなるような旅が続いています。
- 交響曲 第35番 変ロ長調 Hob.I:35
- 交響曲 第45番 嬰ヘ短調 「告別」 Hob. I:45
- ベレニーチェの告別の場面(レチタティーヴォとアリア) Hob.XXIVa:10レチタティーヴォ「ベレニーチェ、何をしているの?」カヴァティーナ「行かないで、美しい愛しい人」~レチタティーヴォ「みじめなわたし!」アリア「どうして、そんなにひどい目にあわせておきながら」
- 交響曲 第15番 ニ長調 Hob.I:15
- イル・ジャルディーノ・アルモニコ(古楽器使用)
- ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
- サンドリーヌ・ピオー(ソプラノ)
- 2018年11月1-5日
- グスタフ・マーラー・ホール(エウレジオ文化センター)
- ドッビアーコ(イタリア北東部ボルツァーノ県)
イル・ジャルディーノ・アルモニコは相変わらず、若々しく躍動感にあふれる演奏を聴かせてくれます。ジョヴァンニ・アントニーニは1965年生まれですから、今年で56歳。クラシック業界にあって若いかどうかは別としてノリノリなんでしょうね。音楽自体が弾んでいて喜びに満ちています。最初の交響曲第35番もよいのですけど、やはり第45番「告別」の第一楽章がなんと言っても絶品です。
こちらの演奏はYouTubeに動画も公開されています。自分の解説よりもokaka_1968(@okaka_1968)さんのTwitterを読んだ方が「熱量」が伝わってきます。自分もこの書き込みで、このプロジェクトを知ったくらいですから。以下に(無断ですが、スレッド)貼っておきます。動画を見ていると、本当に音楽というのはよいなあと改めて思います。
「告別」の後の、サンドリーヌ・ピオーによるアリアも聴けて、なんともお得な録音になっています。
スカルラッティのあとはハイドン。ジョヴァンニ・アントニーニらによるハイドン・ツィクルス、「Haydn 2032」の最新動画は「第45番」、いわゆる「告別」なる作品↓https://t.co/L1K8X4xstS
— okaka_1968 (@okaka_1968) March 3, 2021
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