2021年4月7日水曜日

ケラス、ファウスト、メルニコフによるベートーベン

とにかく素晴らしい企画と演奏。これ以上の組み合わせありますか、と言うくらいのアンサンブル。



  1. ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための三重協奏曲 ハ長調 Op.56
  2. 交響曲 第2番 ニ長調 Op.36 (作曲者自身の編曲によるピアノ三重奏曲版)

  • イザベル・ファウスト (ヴァイオリン/ ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」) 
  • ジャン=ギアン・ケラス (チェロ/ ジョフレド・カッパ1696年) 
  • アレクサンドル・メルニコフ (フォルテピアノ/ 三重協奏曲: Lagrassa 1815年頃、エドウィン・ボインクのコレクションより,三重奏: クリストフ・ケルン、2014年製/ 1795年製アントン・ヴァルター (ウィーン) ・モデル、メルニコフ・コレクション) 
  • フライブルク・バロック・オーケストラ
  • パブロ・エラス=カサド (指揮) 
  • 録音: 2020年2&6月、テルデックス・スタジオ・ベルリン

発売・販売元資料によりますと、これはハルモニアムンディのベートーベン生誕250周年である2020年から2027年に向けた録音企画シリーズとのこと。

現代最高峰のメンバーによる、絶妙のアンサンブルを聴かせてくれます。それぞれが超一流のソリストです。各パートが独奏になると、グンとそれが引き立ちます。かといって演奏のバランスが崩れるのということはなく、かえって独奏を浮き上がらせるかのようなパワーを持った演奏というのでしょうか。

いやはや、こういうメンバーがアンサンブルを演奏すると、こんなにスリリングで前進する音楽になるものなのですね。一時も停滞はありません。

交響曲第2番のベトーベン自身の編曲によるピアノ三重奏曲版というのも面白いです。交響曲2番というのは、あまり馴染みがない曲なので、機会があれば聴き比べてみようと思います。



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