バルトリ、ジョバンニ・アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏。
この組み合わせが悪いわけがありません。変なのは、このジャケット写真の趣味くらいなモノです。
といいますか、この男装写真は、2017年ザルツブルク音楽祭でのヘンデルの歌劇「アリオダンテ」での衝撃の紛争を模しているのでしょう。バルトリの美学が、男装趣味に走って、男性が女性音域で歌うカストラートを自ら演じ、逆体験しているということなんでしょうか。自分で書いていても訳わかりません。
そんな妄想はさておき。
バルトリが伝説のカストラート歌手のファリネッリに焦点を当てたアルバム。ポルポラ、ハッセらのアリアが収められています。ポルポラの『ポリフェーモ』、ブロスキの『メローペ』からの2曲が世界初録音だそう。
カストラートといえば、そりゃあファジョーリとか最高だと思いますよ。でも、バルトリの歌唱力の前には、とにかく脱帽、ひれ伏すしかありません。
え?技巧的なだけで、パターンが一緒、深みに欠ける、みんな同じに聴こえる?そんなこたありません。
圧倒的なバルトリ節を堪能すると、細かなこと、世俗の嫌なことなど全て吹き飛んでしまいます。
悩みなんて、コロナなんてサヨウナラ。
バルトリ、ブラボー。
アントニーニ最高、生きてて良かった!
と思えるようなアルバムです。
なかなか野心的なジャケット。
— yukimaru | Clala-Flala (@yukimaru_o) April 13, 2021
マンボウとか嫌なこと忘れられるアルバムかな。#バルトリhttps://t.co/iIrjzr1omv https://t.co/B0zvmv5xCH
ただ、アルバム最後の曲、ポルポラの歌劇「ポリフェーモ」から、「Alte Giove」だけは、2014年4月25日 東京オペラシティでのジャルスキー 公演で聴いた奇跡の歌声には敵いません(というか、本人しか敵わないのではと本気で思います)。
あの歌声は、ほとんど神でした・・・。
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