2021年も終わろうとしています。
今年もなんだかんだで、コロナに振り回された年でありました。
自分的には10月で還暦を迎え、同時に定年再雇用となり、心境的にも少し身が軽くなった思いをしています。
私的なLife Log、ネット上での備忘録、記憶と思考の断片をつなぐ作業として。自分を断捨離したときに最後に残るものは何か。|クラシック音楽|美術・アート|建築|登山|酒| 気になることをランダムに。
アイスランド出身のピアニスト兼作曲家 Eydís Evensenの、ポスト・クラシカル的なデビューアルバムを聴いてみました。アルバムタイトルの「Bylur」とは、「吹雪」を意味します。
メゾンエルメスフォーラムで開催中のインスタレーションを見てきました。以下のようなコンセプトの作品展です。
「アーティスト・レジデンシ―」は、アーティストをエルメスの工房に招聘し、職人と体験の共有や協働制作を行う財団のプログラムで、2010年より継続して開催されています。現在までに、34人のアーティストが21カ所の工房に滞在し、皮革、シルク、クリスタル、シルバーなどの様々な素材を用いながら、職人技術に触れ、好奇心溢れる作品を生み出してきました。(中略)
銀座メゾンエルメスフォーラムでは、今まで取り上げることの少なかった、レジデンシーの参加に協力を仰いでいる推薦者(メンター)と滞在アーティストの作品にみられる相関関係に注目し、3組のアーティストたちをご紹介します。2020~2021年のプログラムに参加したクロエ・ケナムとその推薦者であるイザベル・コルナロ、エンツォ・ミアネスと推薦者のミシェル・ブラジー、そして、2012年に参加したフランス在住の日本人アーティスト、小平篤乃生と推薦者、ジュゼッペ・ペノーネ、これらのアーティストたちの作品には、一般的な師弟関係における技術や美学の継承だけではなく、芸術的感性が応答しあうアーティスト同志のあいだに、転移のすがたを見出すことができます。
詳細はエルメスHPのリンクを参照ください。解説と作家のインタビュー動画も見てから行った方が理解が深まります。
こちらは小平篤乃生の作品が展示してある空間。小平さんは広島生まれ、現在はフランス・ランブイエを拠点に活動しているアーティストです。パリ国立高等美術学校で、ペノーネさんに師事しています。
フランスのアダム・ラルーム Adam Laloum(1987-)の弾く、ブラームスのピアノソナタ第3番と、7つの幻想曲を聴いてみました。このアルバムは、シューベルトに次いで、ハルモニアムンディに彼が録音するソロアルバムの第2弾となります。
有楽町マリオンにあるPlanetaria Tokyoのチケットがあったので行ってきました。コニカミノルタが提供するプラネタリウムです。
プラネタリウムなんてと思っていましたが、今のそれは、ムカシ(と言っても前世紀の大昔ですが)とは全く別物ですね。ストーリー性があり、映像も迫力があり、座席もゆったりとしていて、とても見やすいです。下の写真のように、プレミアムのペアシートもあります。
山の上などで星を見ようとすると、そこまでの道のり、眠さ、見ている間の寒さや首の痛さなど、色々ハードルがありますから、やっぱりプラネタリウムはお手軽です。
クリスマス・イブは、チキンとワインなどを去年までは食していたものです。ワインだと酸化が進むので開栓すると数日で飲み切らねばと思ってしまいます。
酒量がコロナと齢のせいで、めっきり減ってきたので今年は日本酒にしてみました。
メリー・コメシュマス。
早いもので今年もあと1週間、今日はクリスマスイブです。
以前はクリスマスの頃に、バッハ・コレギウム・ジャパンが演奏するヘンデルの「メサイア」を聴きに行ったものです。コロナ禍を契機に、コンサート会場からもすっかり足が遠のいてしまいました。
ちょっと寂しいので、昔を思い出しながらこの盤を聴いています。
先日はグールドの「フーガの技法」などという、音楽の極北のような凄まじい演奏を聴いてしまいましたので、心を癒さなくてはなりません。
このアルバムは以前聴いていたのですが、レビュウらしいものを書いていなかったので再聴です。
ベアトリーチェ・ラナ Beatrice Rana(1993-)は、前アルバムの「ゴールドベルク変奏曲」もよかったですが、このショパンも凄まじくいいです。
先日、フィリッポ・ゴリーニのピアノ演奏による「フーガの技法」を聴いたので、改めて昔の名盤と言われている、グレン・グールドの演奏を聴いてみました。
https://music.apple.com/jp/album/glenn-gould-edition-bach-the-art-of-the/179940316
しかし、アルバムや演奏云々をする前に、この演奏は別格でした。
フィリッポ・ゴリーニ Filippo Gorini(1995-)は、イタリア生まれのピアニスト。ALPHAレーベルからは「ディアベリ変奏曲」「ハンマークラヴィーア」をすでに録音しています。
J.S.バッハの作品にあって「フーガの技法」は、名前は知っていても、しっかりと向き合って聴いたことが無かったのですが、こうして聴いてみますと、やはり偉大なる曲でありました。しかし、本当に曲が「分かっているか」と問われれば、否と答えるしかありません。
このフーガの技法、漫然と聴くだけではと思い、ピティナ・ピアノ曲辞典を参照してみましたが、はっきり言ってチンプンカンプンです。
オラフソンがモーツァルトの作品と、モーツァルトと同時代の作品を並べて聴かせるコンセプトアルバム。2021年4月録音、9月発売。収録時間は1時間24分とCDにすると2枚組分です。
https://music.apple.com/jp/album/mozart-contemporaries/1572873864
オミクロン型のコロナウィルスの感染が世界を覆っています。感染力は強いものの、毒性は「普通の風邪」程度といいますか「風邪の症状」しかないそうで、それぢゃあ別に心配することはないのではないの?とか素人的には考えています。(英研究、オミクロンは「風邪の症状」 全体の感染最多に:日経新聞 )
それでも、オミクロンのために追加ワクチンを推奨するのだとすると、その意図は一体どこにあるのかと、要らないことを勘繰りたくなってしまいます。
以下のツイ主をフォローしているわけではありません。たまたま流れてきたツイートです。
例えですけれど、今は症状がなくても、将来的に癌の発症が懸念される、予防ワクチンありますと言われれば、打っておこうかとなりますし、心配し始めるとキリはないです。保険というかお守りというか、宗教ですかね。
ジョン・クーリッジ・アダムズ John Coolidge Adams(1947-)作曲によるピアノ協奏曲を聴いてみました。アダムスの初期はミニマル音楽を、その後は新ロマン主義、ポスト・ミニマル的な音楽家と評されているようです。
ヨーロッパで活躍しているスイス人のピアニスト、フランチェスコ・ピエモンテ―ジ Francesco Piemontesi(1983-)による、ブゾーニ編曲などによるバッハ作品を含めた、バッハのコンセプトアルバム。PENTATONEレーベルからはシューベルトの後期ピアノ・ソナタ集に継いで2枚目となります。そのほかのレーベルでもいくつものアルバムを録音しおり、実力派ピアニストなんですね。
https://music.apple.com/jp/album/bach-nostalghia/1555758464
二日目の朝は、地平線近くの雲から顔を出すご来光で始まりました。山頂は風もなく気温は0度程度、まったく寒さは感じません。
次第に明るくなってくる空の色、朝焼けが徐々に広がっていく様は、ほんとうに壮大で感動的な景色です。
丹沢の奥にある蛭ヶ岳(1673m)は、丹沢山系で最高峰の山で、神奈川県の最高峰でもあります。大倉から塔ノ岳を通って丹沢山(1567m)くらいなら日帰りできますが、蛭ヶ岳までとなると一泊しなければ難しい。
蛭ヶ岳山荘が、紅葉も終わった12月初めであれば予約の空きがありましたので、山友と登ってきました。
蛭ヶ岳に登るコースはいくつかありますが、今回選んだのは西丹沢ビジターセンターから檜洞丸(1601m)経由で蛭ヶ岳西側を登り、一日目は蛭ヶ岳山荘に泊ります。二日目は丹沢山、塔ノ岳を経由して大倉におりるという、丹沢縦走コースです。
透明で繊細、静謐なアルバムを作成しているヴィルキングル・オラフソンの「Reflections」を聴きました。前作の「ドビュッシー‐ラモー」の続編として構成されており、2021年3月に発売されています。ドビュッシーやラモーらの作品をオラフソン自身や最先端のゲスト・アーティストによるリワークを収録した、ポスト・クラシカル的アルバムと言えましょうか。雰囲気もアルバムジャケットもオラフソン的です。
日本でもオミクロン株の4人目の感染者がみつかり、3度目のブースターショット計画も報道される中、Bloomberg日本版を見ていましたら、コロナ禍にあって超富裕層の資産が過去最大に達したとの報道がありました。
フランスの経済学者トマ・ピケティ氏が設立した「世界不平等研究所(World Inequality Lab)」というのがあり、同研究所の12月7日の発表によります。これによると、「超富裕層の2750人前後が世界の富の3.5%を支配」しており、彼らが「コロナ危機の間に増やした富は3兆6000億ユーロ(約460兆円)」であるそうです。3.5%という超富裕層の資産保有比率は、昨年初めの2%強から一段と上昇したとのこと。
ピーター・ドノホー Peter Donohoe(1953-)の弾く、ブゾーニの作品集を聴きました。ブゾーニはドイツ系イタリア人の作曲家であり、バッハ作品の編曲版などが一般的には有名です。
マルク・アンドレ・アムランが弾くブゾーニのピアノ協奏曲というのがhyperionにあり、かつて感想を書きましたが、曲と演奏に、ずいぶんとたまげたものです。さすがにアムランだなと。
本アルバムのドノホーは圧倒的なレパートリーを誇るピアニストで、サイモン・ラトルお気に入りのピアニストの一人であったとか、解説によると「音楽性、スタイルの多様性、圧倒的なテクニックが高く評価」されているイギリスのピアニスト。自らの演奏家としてブゾーニの作品に強く影響されており、ブゾーニに対する思いも強いようです。
2020年8月録音、2021年6月発売の本盤は、1981年から85年に録音されたものの再録音になります。あれから40年の年月が経っているのですね。
アメリカのピアニスト兼作曲家のキット・アームストロング Kit Armstrong(1992-)というピアニストのDGでのデビューアルバムは、イングランドで活躍したルネサンス音楽の作曲家ウィリアム・バード Willian Byrd(c.1540-1623) とイングランドの作曲家でオルガン建造家のジョン・ブル John Bull(1562/3-1628) の作品集です。
DGの前はソニー・クラシカルからリストやバッハ、リゲティなどのアルバムを出しています。
アームストロングさんはJAPAN ARTSの演奏家紹介によりますと、音楽とともに物理学や化学、数学も学び、さらには純粋数学の修士号も得ているとのこと。理系的な知能指数の高いピアニストなんですね。
Fujifilm XE-4にXF27mmF2.8を付けて試し撮りをしてみました。フィルムシミュレーションはクラシッククローム、加工なしのJpeg撮って出しです。夕方とはいえ、少しアンダーすぎたかな。
巣鴨地蔵通りには師走の慌ただしさが漂い始めていました。
ジョバンニ・アントニーニによる「HAYDN 2032」、ハイドン生誕300周年の2032年までに全交響曲を実演・録音するというプロジェクトの10作目。
今回のリリースは、1786年、ハイドン初期の第6番「朝」、第7番「昼」、第8番「晩」の三部作に加えて、モーツァルトのセレナード第6番「セレナータ・ノットゥルナ」が納められています。
私は、この頃全くテレビを見なくなったのですが、それでもネットで大手新聞などの情報には日常的に接しています。それを見ていると、オミクロン型の感染拡大懸念から、ワクチン義務化の動きが加速しているように見えます。
感染力が高い(が毒性は低いらしい)オミクロン型の感染拡大を懸念して、アメリカの株価は下落、欧州ではワクチン義務化の動きが加速しています。特にドイツではワクチン接種率70%であり、未接種者が感染を広げているという理由から、未接種者の行動制限という方向に動いています。(ドイツ、ワクチン未接種者は入店禁止 接種義務2月にも:日経新聞 )
(日経新聞より)
ポストクラシカルの旗手、ダーク・マーセンの「Echoes」を聴いていみました。
これは「Ocean」に続くアルバムなのでしょうか。さすがにマーセンのアルバムだけあり、ストリーミング配信は、あちらこちらでなされているのですが、アルバムの解説は、あまり探すことはできませんでした。
Amazonのレビューも、ドイツの作曲家のためかドイツ語圏の方のものがほとんどで、非常に好意的なものばかりです。
中村吉右衛門さんが11月28日にご逝去されたとの報道に接しました。
この頃は歌舞伎に親しむことがなくなりましたが、一時期は歌舞伎座に通っていた時期もあり、日本の宝がまたひとつ消えたことに深い悲しみを覚えております。
ご存命、お元気なうちに、もうひと舞台くらい見ておけばよかったと後悔しております。
過去記事へのリンクを張って、ご冥福をお祈りいたします。