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2021年4月17日土曜日

日本カメラも休刊


月刊雑誌の日本カメラも遂に休刊とのこと。自分的にも感慨深いものがあります。

自分の場合、まだフィルムカメラの全盛期、1980年代の後半から1990年代にお世話になった雑誌。何十年前のことだよみたいなムカシ。



思えば、両雑誌とも購入していた時期もありました。あの頃は日本のカメラが、とても元気が良かった、懐かしい。この雑誌で、何人もの、とても優れた写真家を知ることができたりしました。


地方に住んでいて、雑誌を見て、東京の中古カメラ屋に憧れを持ち、上京した機会にレンズを探していたのもあの頃です。

時代は変わり、コンデジも一部を残して消え去り、スマホとSNSの世界に変わりました。スマホカメラは日常に溶け込み、写真も動画も、かつてに比べて軽く、消費されていくものになりました。


日本カメラの最終号は、「いいなあ昆虫写真」。 会社の解体まで発表されたので、最終号は何か特別な内容になるだろうと期待していたのですが、そうじゃないみたい。 ちなみに、この内容でこの本を買う人が何人いるか?想像できない編集長はだめですね。 カ...

田中 伸明さんの投稿 2021年4月15日木曜日


田中伸明さんの意見もわからないでもありません。

田中さんは、日本のアマチュア写真界に漂う「カメラ好き」「カメラ・レンズマニア」の雰囲気や、カメラさえよければ、撮影データさえ分かれば自分も良い写真が撮れると考えるアマチュアを嫌い、写真をアート、芸術とするには、何をすべきかと考え実行に移されている方です。

そんな彼から見ると、写真雑誌は、日本の写真界を悪くしてきた元凶のような存在です。


自分も最近はほとんど見ていませんでしたが、投稿写真の旧態依然の作風とか、購買力を刺激するやうな新製品レビューとか、確かに何かズレは感じていました。

いや、そのズレは当時からあったのかも知れません。




日本カメラ編集長の佐々木秀人さんの、このようなツイートやリンク先の記事を読むと、編集に携わる方々のご苦労には頭の下がる思いではあります。

思いと熱意だけでは続かないところが、難しいところだと思います。


写真家の横木安良夫さんのnoteも貼っておきます。カメラ雑誌はプロのための発表の場でもありました。


写真家の相原正明さんのブログも。皆さん、哀しんで追悼しています。日本カメラという雑誌のあった時代を。


赤城耕一さんのツイートとデジカメウォッチの記事。



おっと、アマチュア人気ブロガーの記憶カメラさんの書き込みも貼っておきます。

僕は物事のマーケットとは、ハイレベルでマニアックな層よりも、ごくごく普通に良いと言ってくれる一般的ユーザーに支持されるかどうかにかかってると思ってる。それもできるだけ若い人たちに支持されることが何事にもおいても重要だ。誤解を恐れずに言えば、いまの写真雑誌がそれらの人たちの支持を得られていたかというと、これはなかなか怪しい。 

写真雑誌「日本カメラ」休刊の知らせについて思うこと。 記憶カメラ



あらゆる層にウケる雑誌作りというのは過去のもの。新聞だって一般週刊誌も、読む層の年齢とともに推移して、従来の読者にしか売れてないのですから。

考えたら日本の政治が、そのままですね。

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