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2021年4月25日日曜日

渡辺省亭展 欧米を魅了した花鳥画 東京藝術大学美術館


4月25日から、東京は緊急事態宣言になるため、都内の美術館は軒並み閉館が決まりました。

昨日は駆け込みで、東京藝術大学美術館で開催中の渡辺省亭展に行ってきました。本来なら4月25日までが本展覧会の前期で、26日から作品を入れ替えて後期日程が始まるはずでした。



大変、充実の展覧会であり内容のとても濃いものでした。

青い日記帳のTakさんが書かれているように万人がいい絵だなと思える内容です。みなさん、絵を見ながら幸せな気持ちになっているのが分かります。

平凡で慎ましやかな生活こそが大事だと悟った今、まさに時代に求められるかの如く万人が好む渡辺省亭に注目が集まるのは自然な流れなのかもしれません。


そうは言っても、凡庸な絵は一つもなく、省亭の絵は、どれもこれも完成されていて、その筆致は神業的です。



幸せな気持ちになれるのは、絵画ファンであって、実際に絵筆を持たれている方などは、驚愕と溜息しか出ないかもしれません。

省亭は観察眼がものすごく優れており、動物や小鳥などのちょっとした、一瞬の姿を見事に捉えている作品が多い


 

日本画にして、この写実。体温さえ感じるような表現です。

日本画独特の空間の省略、絵筆や線の走り、にじみの表現など、見事としか言いようがありません。



これらの動物からは、限りない動植物たちに対する愛情を感じます。



ポスターになっていた牡丹も圧巻でした。



このような素晴らしい企画が、コロナで中断となってしまっているのは極めて残念です。


以下、Twittetからの引用。





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