2021年5月14日金曜日

坂口恭平さんの生き方がニューヨークタイムズでも紹介される


ニューヨークタイムズに坂口恭平さんのことが紹介されたことが、日本のメディアで話題になっていました(以下以外にも複数目にしました)。


坂口さんも随分と有名になってきました。ニューヨーク・タイムズの記事と読者コメントをつらつらと読むと、坂口さんという存在を、結構な衝撃と驚きと疑問と羨望を持って受け止めているようです。



そりゃそうでしょうね。自分だって、この年になって、坂口恭平という存在に、びっくりしているのですから。

坂口さんを「天才」とか言う人もいますし(坂口恭平が明かす“天才”の奥義 「僕の教えを守って実践すれば、誰でも天才になれます」 朝日新聞デジタルマガジン)、もともとアタマがいいだとか、運がいいとか、まあ色々と言いたくなる気持ちも分からないでもありません。でも、例えば彼の書いた「お金の学校」などを読むと(坂口恭平さんのnote)、好きなことを(ここがポイント)続けていれば、いやでもドンドンやりたくなるし、そうすれば誰だって天才になるし、うまくいくと思ってやっていれば、世の中うまく回って、結果として「経済=お金」も付いてくる、みたいな考え方は、楽天的すぎますが、本質だなと思います。

彼の「いのっちの電話(命の電話)」にしても「死にたい」という電話先の相手に、何か好きなものひとつ言ってみて、それがあると楽しいよね、もっと想像して、それをするにはどうする、何を揃える、じゃあやってみようよ、まずここまでできたら、また電話して、みたいなカンジのアドバイスで、とにかくポジティブで活動的です。



そんなポジティブな彼が、ひどい躁鬱病に陥っていたというのですから、これまた驚きです。躁鬱を解消したものはお弁当作りだったり、アート=創作だったというのも凄いです。この頃から、自分は彼のツイートをフォローしていました。訳のわからない抽象画を描いている頃で、ついこの間の事です。(それが今ではアルバムのジャケットになったり、アートスペースに飾られたりしてます)


 


何か毎日に続けられることを見つける。それは本当に自分がやりたいこと、好きなことでなくてはダメだと強調します。

こういう彼ですから、坂口さんの信奉者や支持者は、圧倒的に若者が、それも、ちょっと自分を見直している、あるいは今のシステムに馴染めないと思っている若者が多いかもしれません。

自分の場合は、もう還暦近いですし、しっかりシステムに組み込まれた生活してますので、今更感はありますけれど、定年後の人生をどうしようか、と思う点では、もしかすると20代前半の若者と変わらないのかもしれません。多くのいい年をした大人たちが、リーマンという肩書きなくす歳になって改めて呆然としているのですから。

え?何も好きなもの、やりたいものがない、今まで過去振り返って、これっぽっちも、本気になれたものがありませんっ、て人はどうすればいいかって?

そんな人にも、彼ならば回答を用意しているのかもしれません。(坂口恭平さんに注目している、といいながら、代表的な著作とか、あまり読んでないので、この問いかけには答えられないです。自分には命の電話はできないなあ)


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