品川の原美術館が閉館し、利用されてきた建物も解体されるそうです。
雰囲気のある美術館でしたから、閉館と解体を惜しむ声は各方面から聞こえてきます。
ここでは、そこの問題には深入りせず、かつて撮った数枚の写真をアップし名残を惜しむこととします。
写真は2018年8月のものです。
この建物、もとはといえば実業家であった原邦造(1883-1958)の邸宅でした。設計は銀座和光ビルや東京国立博物館などの作品で知られる渡辺仁(1887-1973)です。
建物は昭和13年(1938年)に完成し、美術館としては昭和54年(1979年)に開館しています。その後平成20年(2008年)に豊久将三氏による新照明システムで全館リニューアルしています。
現代美術を中心とした企画展などで、特徴を持った美術館でした。
特に、美術館併設のレストランカフェダールは、中庭に面したオープンな空間で、とても贅沢な時間を過ごすことができたものです。
自分も、そう何度も足を運んだ美術館ではありませんけれども、こういう空間がなくなることには、寂しさと残念な思いを禁ずることができません。
美術館側にも、買った側にも、それぞれの言い分や都合はあろうかと思います。部外者や外野の感傷だけで進む世の中ではないことは理解します、けれどもね。
世の中、どこか間違った道に進んでしまった様です。今だけ、金だけ、自分だけ。#原美術館 https://t.co/0MY2fdL7zk
— yukimaru | Clala-Flala (@yukimaru_o) May 19, 2021
0 件のコメント:
コメントを投稿