2021年5月28日金曜日

緊急事態宣言が延長

 5月28日午後、政府は緊急事態宣言の延長を決めました。再延長により5月31日までとされていた宣言が、再び延長され、今度は6月20日までとなりました。対象は9都道府県です。まん延防止など重点措置については、5県が同様に6月20日までの延長を示しています。(緊急事態6月20日まで延長、諮問了承 東京など9都道府県 2021.5.28 日経新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE27APY0X20C21A5000000/)


一方、東京オリンピックは強引に開催される予定で、国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ調整委員は「緊急事態権限でも開催か?もちろんイエスだ」と答え、トーマス・バッハ会長も「東京大会を実現するためには、我々はいくつかの犠牲を払わなければならない」と発言し、各方面に波紋を呼んでいます。(IOCコーツ氏、緊急事態宣言下でも五輪「答えはイエス」2021.05.21 東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/105779、バッハ会長「犠牲」発言、IOC否定「日本にではない」 2021.5.24 朝日新聞 https://www.asahi.com/articles/ASP5S6QL4P5SUTQP027.html)


緊急事態宣言で国民には各種の自粛を求め、人が集まることを避けるようにお願いしていながら、オリンピック期間のイベント会場として予定されている代々木公園の樹木の剪定をすることに対しても批判が高まっています。イベント会場設営用の作業に妨げになるという理由だそうですが、そもそもコロナ問題がなかったとしても批判を浴びそうな行為です。(五輪のために木を剪定「必要?」広がる波紋 代々木公園 2021.05.25 朝日新聞 https://www.asahi.com/amp/articles/ASP5T4JF1P5SUTIL05W.html)


オリンピック開催に反対を唱える声は、それなりの数を持っています。元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏がオンライン署名サイト「Change.org」で募っている署名が、25日未明に38万7000筆を超えています。(「五輪反対」署名38万7000筆 130カ国以上から集まる 2021.05.25 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20210525/k00/00m/040/100000c.amp)


一方、国民へのワクチン接種は遅々として進まず、先進国の中でも最低を争う程のの摂取率です。自衛隊を利用したり、注射の打ち手を付け焼き刃的に増やしたりと、その場凌ぎ、思いつき的な政策が目立ちます。(世界のワクチン接種状況 NHK https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/vaccine/world_progress/、救急救命士・臨床検査技師も打ち手 政府がワクチン支援 日経新聞 2021.05.25  https://www.nikkei.com/article/DGXZQODE2519I0V20C21A5000000/)


一体全体、日本のコロナの感染状況は深刻なのか、という疑問はあります。日経新聞のコロナ関連サイトで、国別の累計死者数の増加ペース、国別の致死率、国別の人口10万人当たりの感染者は以下のようになっています。致死率の1.7%というのが高いのかどうなのか。死者数は5月27日の段階で12,691人となっています。(日経新聞 https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/coronavirus-chart-list/)


コロナ死者数のカウントについての疑義もないわけではありませんが、すでに1万人近い人がコロナの犠牲になっているとするならば、看過できない事象ではあります。(「厚労省が新型コロナの死亡者数を水増しする通達を出している」は正しくない情報 医師が解説 2021.05.28 Y!ニュース 大津秀一|緩和ケア医師https://news.yahoo.co.jp/byline/otsushuichi/20210528-00239905/)


一方、ワクチンを摂取して、今までに85人の方が不幸にも亡くなられています。厚生労働省はワクチンと死亡の明確な因果関係は認められず、問題なしとの見解を示しています。また、16日までに国際基準に基づくアナフィラキシーと判断されたのは計146件。接種10万回あたりの発生頻度は2.4件とのこと。(ファイザー製ワクチン接種後57人死亡、累計85人に…厚労省検討会「現時点で重大な懸念なし」2021.05.28 読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/national/20210526-OYT1T50327/amp/)


このように、コロナ報道やオリンピック報道に紛らわされていると、色々な出来事を見落としていくかもしれません。


いずれにしても、世界も日本も狂ってしまった、としか言いようのない今のご時世です。


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