2005年6月14日火曜日

僕はまだ「クラシカル・クロスオーバー・ガイド」を見ていない

iioさんのCLASSICAのエントリで紹介されていた「クラシカル・クロスオーバー・ガイド」(洋泉社MOOK)、まだ手にとっていないのですが、どうなんでしょう。


やすらぎの時間をくれる

優雅で上質な大人の音楽!

「クラシックを聴きいてみたい(だけどよく分からない)層」というのは確かに存在するはずで、それは「ベスト・クラシック100」が大ヒットしていることや、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの成功などからも伺えるのですが、それは決してクラヲタ的な追求の仕方ではなく、ちょっと高級な衣裳を身に纏いたいというような、一歩上(>クラシックが上だとはちっとも思わないが)をいきたいという願望と、ある意味でシンクロしているような気がしています。




現状の雑誌を俯瞰しますと、「レコ芸」や「クラシック・ジャーナル」は、ちっとも手引きになってくれませんし「音友」は重くて持てません。「Mostly Classic」はイイ線いくかと思ったのですが、やはり取っ掛かりにはなりにくかったようです。音楽界の中心的な話題(?)のゲルギエフもラトルも、ハーンでさえ「優雅で上質な安らぎ」は決して与えてはくれませんから、まともな方向ではクラシックに近づけません。

クラシックを新たに求めたい層は、最初からは熱い熱狂を求めていないでしょうから、ゆったりとしたリラックスタイムを過ごせる音楽、癒しの音楽というコンセプトの重量も軽そうな雑誌の作り方は、アリかなと思うあわけです(>って読んでから書けよ)。


クルマ雑誌に「日本の車雑誌は、いつの間にか車の性能をうたうことを止めて、車周辺事情へと話題を切り替えている。高級車雑誌は、さらにクルマを巡るカルチャー的なものが話題の主体だ。」みたいなことが書いてありましたが、車とか音楽を直球で勝負できないってことなんでしょうかね。


更に言うと、ヲヤジ専門のゴルフ雑誌だって、坂田信弘やレッド・ベターを延々と使ったゴルフ直球勝負のものよりも、ゴルフ周辺事情や文化的なものを主にしたものの方が、楽しそうだしょうし。

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