NAXOSから発売から出されているシリヴェストロフの作品集です。ピアノ曲、弦楽オーケストラ曲で構成されています。
輸入元情報では以下のように紹介されています。
このアルバムには、シルヴェストロフの代表作「使者」をはじめ、郷愁を誘う数々の曲が収録されており、シルヴェストロフを初めて聴く人にとっても良い道標となることでしょう。
https://music.apple.com/jp/album/valentin-silvestrov-moments-of-memory-ii/1274218379
まさにシルヴェストロフ節全開の曲ばかりなのですが、その中にあって1978年作曲の「弦楽オーケストラのためのセレナード」だけが、1900年代の作品であり作風的にも異色を放っています。
冒頭から、いわゆる「現代音楽」的な不協和音が始まります。どこに連れていかれるのか分からないような不安な音進行です。時代を感じさせるのですけれど、意外なことにこの不協和は、次第に静かな世界に収束していき、最後にはいわゆる私たちが求めるところのシルヴェストロフ的な音楽世界で終わります。
シルヴェストロフの音楽は1970代以降に回顧派に転向とWikipediaにあります。このような音楽的な構想がこのころから芽生えていたのだと分かる作品になっています。
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2つのディアローグとあとがき(ピアノと弦楽オーケストラ版)(2002)
- ウェディング・ワルツ(原曲:シューベルト/1882:シルヴェストロフ/2002編曲)
- 後奏曲(原曲:ワーグナー/1882:シルヴェストロフ/2001編曲)
- 朝のセレナード(シルヴェストロフ/2002)
- 弦楽オーケストラのためのセレナード(V.カラパチョフへ)(1978)
- 別れのセレナード(I.カラビツへ)(2003)沈黙の音楽(マンフレート・アイヒャーへ)(2002)
- 第1曲:瞬間へのワルツ
- 第2曲:夕べのセレナード
- 第3曲:セレナードの瞬間(とき)
- 使者-1996(ラリッサ・ボンダレンコへ)(ピアノと管弦楽、シンセサイザー編)(1997)
- 第1番:幼い頃へのセレナード(1954/2113)(ホロシロフの誕生日)
- 第2番:エレジー(O.キーヴァへ)
- 第3番:告別のワルツ(V.カラパチョフへ)
- 第4曲:後奏曲(Y.スタンコヴィチへ)
- 第5曲:秋のセレナード(ラリッサ・ボンダレンコへ)
- 第6曲:牧歌(インガN.へ)
2 Dialogues with Postscript(Version for Piano)
沈黙の音楽 Silent Music
記憶の瞬間(とき) II(2003) Moments of Memory II
- イリーナ・スタロドウブ(ピアノ)…1-3.9-15
- ドミトリー・ヤブロンスキー(指揮)
- キエフ・ヴィルトゥージ(演奏)
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