2021年6月19日土曜日

ライカとシャープの共同作業

高級カメラのライカとシャープが技術協力してスマホカメラを開発するとのこと。カメラファン(カメラヲタク)やライカのブランドを求める高齢者、一部の富裕層には訴求するかも知れません。


日本市場におけるシャープとのスマートフォン向けカメラの戦略的技術提携を発表
協業第1弾、5G対応スマートフォン「AQUOS R6」“co-engineered with Leica”を商品化
ライカは、ドイツのエンジニアリングの象徴として、100年以上にわたり、伝統に基づき最新技術を活かしながら、高品質のカメラやレンズを製造しており、写真の素晴らしさ、最高の画質を追求しています。シャープとの協業により、日本のスマートフォンユーザーに新しい写真の価値を提供し、写真文化の発展に貢献してまいります。(リンク

とは言え、お値段も18万円と普通のスマホの値段ではありません。ミラーレス一眼だって買えるお値段です。


ライカ独自スマホ LEITZ PHONE 1 の実機を見る、AQUOS R6との違いは
小口貴宏(Takahiro Koguchi)
ライカが突如発表した独自スマートフォン「LEITZ PHONE 1」。ソフトバンク独占となり、税込18万7920円で6月18日予約開始、発売は7月以降を予定します。
(リンク)

スマホにして1インチセンサーです。これからはスマホカメラのセンサーサイズ競争になるのでしょうか。かつてきた道を辿っているような既視感もあります。

ライカはその堅固なブランド力から確実な企業としてのイメージがありますが、それでも収益的には厳しいのかも知れません。シャープも経営的に厳しかった時期もあり、このコラボと製品がが成功するのかどうか、少し興味があります。


いつの間にかトップシェア常連になったシャープ。「ライカコラボ」は成功するか
石川 温 [ジャーナリスト] May. 28, 2021, 06:35 AM
今回、シャープはドイツの老舗カメラメーカー・ライカと組み、共同でレンズを開発。スマホに収まるサイズながら、1インチセンサーに光を送り込む7枚レンズ構造により、本格デジカメに匹敵する「ボケ」を表現できるスマホカメラを実現させた。
(リンク)


最後に、写真家の田中伸明さんのFacebookを転記します。

田中さんは日本のカメラ業界やアマチュアカメラファンに対して、かなり厳しい見方をされている方です。カメラやレンズのスペックを追い求める形、最新のカメラさえ買えば良い写真が撮れると思うような方、カメラの設定にばかりこだわる方などなど、肝心の写真、作品を置き去りにしているような風潮に対して疑問と批判の眼を向けられています。

そういう一部のカメラファンにのみ目を向けた開発を続ける日本のカメラ業界は、いずれ時代に取り残されて滅ぶとまで主張されています。

そんな田中さんが、このカメラは「爆発的に売れる」と予想しています。説明書がなくては使えないような難しいカメラではなく、スマホのように誰もが簡単に使える、それでいながら本格的な写りを表現できるカメラと捉えているのでしょう。



良い写真作品というのは、結局は「カメラ」や「レンズ」、ましてや「レタッチ」の出来、によるものではなく、それら総合的な「撮影者の視点」あるいは「姿勢」、「世界観」なんだよなあと思っています。

(追記・参考)

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