この頃シルヴェストロフの作品を少しずつ聴いています。これは2020年12月発売のピアノ小品集、ピアノはローマ生まれのイタリア人、アレッサンドロ・ステラ(Alessandro Stella)。発売されたばかりなのか、今現在(2021年6月)ではHMVでもほとんど情報がありません。
予備知識なしで聴いてみますと、まさに「聴きたかったシルヴェストロフ」の音楽が詰まった珠玉のアルバムです。初めて彼の音楽を聴くにはお勧めのアルバムでしょうか。
雨と休日(quiet, slow & gentle music for ordinary day)というサイトに、本アルバムの簡単な紹介がありましたので、以下に貼っておきます。
【今日の入荷から】
— 雨と休日 (@ametokyujitsu) May 28, 2021
"Handsome Skies" アレッサンドロ・ステッラ(p)https://t.co/VpN7czucci
既聴感から生まれる程よい刺激と安堵感
[店主より]現代において叙情を形作るウクライナの作曲家シルヴェストロフ。の好内容作品集。シルヴェストロフ、是非知ってください。 pic.twitter.com/WDlf6Y5Nib
ヒーリングミュージック的に聴きたいと思っていたのに、突然の大音量のロシア的不協和音(どんなだ?)に驚かされることはありません。
Bagatelles、Postludium(後奏曲)など、おなじみの、いくつかのすでに聴きなれた曲も収録されています。どの曲もなぜか懐かしさがないまぜになったような気分にさせてくれます。
ただただ、風か水のように流れては消えていく音楽に身を任せていると、肉体的な感覚とか現実感覚から遊離していくのですけど、ふと、こんなことしていていいのか?これはもしかすると現実逃避なのではないか、と若干不安にならないわけでもありません。
世界はこんなに美しかったのか、いやそんなはずはないではないか、これはポスト・コロナの時代になり、人類の人口が5億人以下になった新しい世界のオンガクなのではないか、とかいう妄想と矛盾に満ちた葛藤を感じずにはいられません。
そんなことは考えずに、素直にシルヴェストロフの音楽に身を任せるのが良いんですけれどね。
01. Nostalghia
3 Bagatelles, Op. 1
02. I. Allegretto
03. II. Moderato
04. III. Moderato
3 Bagatelles, Op. 4
05. I. Moderato
06. II. Animato
07. III. Andantino
3 Waltzes with Postludium, Op. 3
08. I. Allegretto
09. II. Moderato
10. III. Vivace
11. IV. Postludium
4 Pieces, Op. 2
12. I. Lullaby
13. II. Pastorale
14. III. Bagatelle
15. IV. Postludium
16. Postludium, Op. 5 ♪
Waltz and Two Serenades, Op. 193
17. I. Waltz
18. II. Andantino con moto (Poco rubato)
19. III. Allegro con moto (Poco rubato)
Three Pieces
20. III. Melody
(参考)
- "Handsome Skies" アレッサンドロ・ステッラ(p) 雨と休日
- Alessandro STELLA CONINUO
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