2021年6月15日火曜日

リーズ・ドゥ・ラ・サールの「When do we dance?」で鬱陶しい世界の露払い

関東甲信越も本日14日に梅雨入りしたそうです。これからしばらくは鬱陶しい季節が続きます。

少しは音楽で気を晴らそうと、リーズ・ドゥ・ラ・サールLisa de la Salleの4年ぶりのアルバム「When do we dance?」を聴いていてみました。邦題では「いつ踊ればいい?」となっていますが、収録曲名を見ただけで、思わずワオ!となってしまいます!なかなか挑戦的な曲を集めたものです。


  1. ガーシュウィン(1898-1937 アメリカ):いつ踊ればいい?
  2. テイタム(1909-1956 アメリカ):2人でお茶を
  3. ボルコム(1938- アメリカ):ゴースト・ラグ
  4. ワーラー(1904-1943 アメリカ):ヴァイパーズ・ドラッグ
  5. ピアソラ(1921-1992 アルゼンチン) :リベルタンゴ
  6. ヒナステラ(1916-1983 アルゼンチン):アルゼンチン舞曲 Op.2(全3曲)
  7. ファリャ(1876-1946 スペイン):火祭りの踊り
  8. ラヴェル(1875-1937 フランス):優雅で感傷的なワルツ
  9. サン=サーンス(1835-1921 フランス):ワルツ形式による練習曲
  10. バルトーク(1881-1945 ハンガリー):ルーマニア民俗舞曲(全6曲)
  11. ストラヴィンスキー(1882-1971 ロシア):タンゴ
  12. スクリャービン(1872-1915 ロシア):ワルツ変イ長調Op.38
  13. ラフマニノフ/グリャズノフ編(1873-1943 ロシア):イタリアン・ポルカ

輸入元の解説によりますと、

アメリカ、アルゼンチン、スペイン、フランス、ハンガリー、ロシア6カ国の民俗的な踊りに基づくピアノ曲を集めています。とはいえ選曲は凝っていてマニアックなタイトルが壮観。

北アメリカはジャズのリズムによる4篇。アート・テイタムやウィリアム・ボルコムの超絶技巧的なナンバーで強烈なスウィングを示し、南米とスペインでは妖しげな官能性を撒き散らします。母国フランスはサン=サーンスとラヴェルの優雅で洗練された抑制も聴かせてくれます。一変バルトークの『ルーマニア民俗舞曲』では濃厚な民族色、ロシアではロマンティックな歌い回しなど多彩な表現力が増していて、成長ぶりが伺えます。

とあるように、 選曲は非常に多彩です。1850年から1950年の期間に作曲された近現代の曲が集められており、それぞれ土地や年代、作曲者が「Dance」というキーワードで結びついて変化のある音楽景色を見せてくれて、まさに絶品。選曲にはラ・サールのレパートリーの広さがうかがえます。

前半はガーシュイン、テイタム、ピアソラなど、それなりの作曲家と曲が並びます。知らない作曲家もいますけど、まずまずは予想の範囲内。ヒナステラ(Alberto Evaristo Ginastera)あたりからの選曲が微妙で抜群。バルトークなど小粒な山椒のようで非常に生き生きした演奏。ストラヴィンスキーもこんな曲を作っていたのかと、さすがにバレエ作曲家、カッコいい。

ほかにも挙げていくとキリがありません。どの曲もリズミックで素晴らしく、確かに自然と体がスイングしてきます。曲も技巧的なものも多く音楽的にも楽しめます。

ダンスは音楽の喜びであり、相手と瞬間を共有する身体的な活動です。コロナ禍で各種の行動が制限されている今の時代にあって「When Do We Dance? 」というのは、ラ・サールの問いかけを超えた、時代対する挑発なのかもしれません。

成長ぶり著しいリーズ・ドゥ・ラ・サール、最新盤は世界のダンス

リーズ・ドゥ・ラ・サール久々の独奏アルバムの登場です。アルバムのテーマはダンス。アメリカ、アルゼンチン、スペイン、フランス、ハンガリー、ロシア6カ国の民俗的な踊りに基づくピアノ曲を集めています。とはいえ選曲は凝っていてマニアックなタイトルが壮観。

 北アメリカはジャズのリズムによる4篇。アート・テイタムやウィリアム・ボルコムの超絶技巧的なナンバーで強烈なスウィングを示し、南米とスペインでは妖しげな官能性を撒き散らします。母国フランスはサン=サーンスとラヴェルの優雅で洗練された抑制も聴かせてくれます。一変バルトークの『ルーマニア民俗舞曲』では濃厚な民族色、ロシアではロマンティックな歌い回しなど多彩な表現力が増していて、成長ぶりが伺えます。

 彼女は幼少期からバレエを習い、踊ることが大好きだったとのこと。表現方法は違えど、踊りを誰かと共有するという世界共通の感覚に挑戦します。(輸入元情報)

 

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