2001年10月19日金曜日

狂牛病と安全宣言

狂牛病に対する安全宣言が出された。「世界一厳しい基準」と自負しているらしいが、果たしてこれを信じることができるかと問われれば、首を傾げざるを得ない。

そもそも、狂牛病を日本に発生させてしまった行政責任、急場しのぎ的な対策など、どれをとっても消費者である私たちが心の底から「安心」できるようなものではない。「全数検査」というが、今までは行っていなかったのに、どうやって人まで含めてこれだけ期間に体制を整えることができたのか。検査方法は完璧かも知れないが、それを実施する人の教育は十分なのか、今の食肉解体方法や肉骨粉の餌の問題も解決されたのか、はなはだ疑問が多い。

安全という言葉と、わけの分からない牛肉食べようキャンペーンを見せられた日には、私たちが何を不安に思っているのか彼らは気付いていないのだろう、と思わざるを得ない。

最近の小泉首相の自衛隊派遣に対する答弁を聞いていても思う。はぐらかしと論理の飛躍、何かばかにされているような気になって、情けなくなる。結局私たちは信用のおけない政府のもとにいて、いったい誰に守られているのだろうか。



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