2001年10月1日月曜日

高橋尚子のベルリンマラソン

��ちゃんこと高橋尚子のベルリンマラソンには、本当にびっくりした。

シドニー後のマラソンで、残る世界新を期待されながら、それらの重圧を全くものともせずに実現してしまった。いや、重圧はあるんだろう。でも、レース終了後の彼女の清々しい顔を見たら、そんなことを全く感じさせない。

師を信じ、自分を信じ、そして、限界まで自分を追い込むその精神力と体力のすさまじさ。監督が「モノが違う」と彼女を評しているが、それは心肺機能や筋力などの肉体面ばかりではなく、彼女の計り知れぬ精神力をも言い当てているのだと感じ入った。師や自分をそこまで信頼できるということは、並大抵のことをしていたのでは決して得られない境地だ。

私は学生時代、体育会系の競技をしていたが、厳しい練習は強くなるため、自分の限界を超えるために行っていたつもりだった。でも、最後のレースの場で、苦しい中で朦朧とする意識のむこうに、最後の最後で自分を信じきれていないもう一人の自分がいた。当然、そのようなレースは負ける。

大和證券グループのCFが何度もかかり、うざったかったのだが、「彼女の走る姿がみんなの勇気になった」とかいうくさいコピーが(正確なコピーを失念!)、本当になったとき、やっぱり私は涙して彼女を見てしまった。

��月は、小泉の経済回復に関することが中心の日記となると思いきや、テロの話題一色になってしまった。10月の最初に、喜ばしい出来事から書けることを素直に今は喜びたい。

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