2008年10月29日水曜日

新宿Disk Unionにて/ガッティ、サイ、アムラン

新宿ディスクユニオンに脚を伸ばし、いくつかの中古CDを物色。このごろCD購入及びレビュ意欲が激減している中、散々彷徨ってゲットしたのが下の3枚。

Tartini:Concerti/Ensenble415
Chiara BAnchini,Enrico Gatti(violons),Roel Dieltiens(violoncelle)
1995 harmonia mundi 901548(→amazon)

演奏は1981年に結成されたEnsemble 415(→HP)によるもの。Enrico Gattiが演奏しているということで購入したもの。Gattiは2曲目のConcerto pour violon et orchestreをソロで担当しています。Gattiのヴァイオリンも良いが、Dieltiensのチェロも深く渋くよろしいです。日曜日の朝とかは、こういう曲を聴いて、ゆったり、まったりとしていたいものです。

Black Earth/Fazil Say
Black Earth,Silence of Anatolia,Obstinacy,Paganini Variations,Alla turca-Jazz

サイのアンコール曲を集めたようなCD、中古にしてやっとゲット。「ブラック・アース」はコンサート会場で聴くと戦慄ものですが、CDでは何度も聴きたい曲ではありません。パガニーニとモーツァルトの変奏曲、こちらは相変わらず圧巻。モーツァルトの編曲は耳に馴染んだものとはバージョンが若干違うように聴こえます。サイは年末の来日に合わせて新譜も出ていて気になるのですけど、とりあえず当分無視とします。


 

Alkan/Hamelin
Concerto for Solo Piano
Nos.8,9&10 from Douze Etudes dans tous les tous mineurs,Op.39

アムランはアルカンを二度録音しています。これはHyperion版の前のもので録音は1992年。わざわざ買わなくてもNaxos Music Libraryで聴くことができます。You Tubeでもアムランのアルカンはいくつか聴くことができます。無知な私には、この曲のどこがピアノ技巧的に難曲であるのかは分りません。あまりに鮮やかなアムランの至芸に、結構病みつきになりました。

2008年10月21日火曜日

ランニング15日目


だんだんと秋も深まってきました。走っていても銀杏のにおいが強烈です。

先週は横浜にある義父母の家の庭の草むしり+柿取りに出かけたので、ランニングはお休み。ウォークとジョグを組み合わせたかったのですが、2週ぶりにですからムリは禁物、とりあえずはいつものメニューで流します。

1週間あけただけですが、走り終わった午後はぐったりで、何もする気力が起こりませんでした・・・。ナサケないです。



2008年10月15日水曜日

ランニングのおとも ガーディーナーのマタイ


今日はITSで購入したガーディナー&イングリッシュ・バロック・ソロイスツによる「マタイ受難曲」を聴きながら走ってみました。もはや定盤であるガーディナーの「マタイ」、悪いはずはありません。ただし12kmそこそこの距離では、「マタイ」を最後まで聴き通すことはできません。ブルックナーならば大丈夫なのですが、バッハではダメです。やはりバッハは偉大ですっ!(>って、ちょっと違うだろう)。


冗談はさておき「マタイ受難曲」は軽々しく聴ける曲ではありません。正直に申しますが「マタイ」のリアル全曲ボックスは所有していません。抜粋版だけです、それも誰のか覚えていない、ほとんど聴いていないんです。


「マタイ受難曲」といえば究極の西洋音楽として崇め、全曲ボックスも複数所有しているというのが、正当なクラシックファンの姿でありましょう。例えば、『鎌倉スイス日記』のSchweizer_Musik先生ともなりますと、こうです。
(→http://suisse.exblog.jp/9064566/)


聞く音楽は何にしようかと考えて、バッハのマタイ受難曲を聞くことにした。ガーディナーの演奏はどんなものか…。今第1部を聞き始めたところ。素晴らしい演奏だ。もう10種類以上もマタイ受難曲を持っているけれど、どれが良かったかなんてなかなか言えない。さすがにこれほどの傑作を録音するほどの音楽家なら、大体一流に決まっているし、(中略)


さて、このガーディナーの録音。レポートするには曲が曲だけに簡単にはいかないが、凄い演奏だということだけは確かだ。エヴァンゲリストのアンソニー・ロルフ・ジョンソンもなかなか良い。エルンスト・ヘフリガーが…などと無い物ねだりしてけなすほど私は下品ではない。
それに合唱も上手い。さすがにプロの合唱で聞くマタイは安心感がある。



プロにしてこういう評価です。素人の風上にも置けない私ごときが、「ガーディナーの『マタイ』は・・・」などと書こうものならば、笑止千万です。


毎日のようにCDの感想をアップされている『妄想的音楽鑑賞とお天気写真』のyurikamome122さんは、「マタイ」(リヒター指揮)に対して控えめです。
(→http://yurikamome.exblog.jp/1401545)


正直この曲私にはわからないのです。(中略)


とにかく音楽に色気がないのです。気の利いたところもないではないですが、たとえばハイドンの「天地創造」のように。でもこういう曲はわかってくると奥深いのでしょうね。ある雑誌ではバッハ最高の傑作として取り上げられていましたが、私には「ロ短調ミサ曲」の方が聴けます。あれは飽きません。悲しいことです。残念です。



yurikamome122さんにしてこうなのです。音楽が偉大過ぎるのでしょうか、悲しいことです、残念です。


しかし、古学ファンであられる#Credoのkimataさんともなると流石です、「マタイ」に通底されておられるため、やはりこうなります。
(ヘレヴェッヘ指揮→http://blog.livedoor.jp/credo5026/archives/50368055.html)


とか言ってるくせに、今はBCJではなく、ヘレヴェッヘのCD(エヴァンゲリストがボストリッジのやつ)を聴きながらうブログ書いてます。ただいま、後半のフラット系の調性になるところまで来ました。この辺が一番好きです。いい曲だよ、まったく!


後半のフラット系になるところとは、具体的に「どこ」?なのでしょう、そう指摘できることそのことが、すごいことです。


とまあ、ネット上の正当なクラシックファンの方々の「マタイ」評を読むのは楽しいものです。そうして改めて、走りながらとか眠りに落ちながら聴くわけです。聴きながら思います。単なるBGMとして聴くには崇高すぎると。襟を正して背筋を伸ばしてでなくては、バッハやバッハ信者に失礼に当たるのではないかと。


しかしウェアの襟ばかり気にしていては走れません、背筋を伸ばしては苦しくて眠れません。椅子に座って聴こうにも、お尻が痛くなってしまいそうです。私にとって「マタイ」は、せいぜいがiPodに入れて走ったり散歩したりしながら聴くのが相応しいと思うのでした。


いつかは礒山雅著『マタイ受難曲』でも読みながら、真正面からこの曲に取り組んでみたい気はしますけど。



バッハ:マタイ受難曲


ジョン・エリオット・ガーディナー(cond) イングリッシュ・バロック・ソロイスツ バーバラ・ボニー(S) アン・モノイオス(S) アンネ・ソフィー・フォン・オッター(A) マイケル・チャンス(CT) ハワード・クルーク(T) オラフ・ベーア(B) クラシック声楽曲


録音年(1988年4月)/収録場所:オールドバラ

2008年10月14日火曜日

ランニング14日目

銀杏の葉も徐々に色づき始めました。「オチビサン」*1)で、今年の最後の蝉も終に息絶えたことが示されています(朝日新聞 12日)。

ランニングを始めたのが7月12日のことですから、今日でちょうど3ヶ月目となります、意外と続くものですね。まあ1週間に一度、週末だけですから。この程度の運動くらいしておかないと、生活習慣病が深くなりますからね。

ペース的には前回とあまり変わりありません、まだウォーキングの段階。このままウォークとジョグを組み合わせながら20kmくらいまで距離を伸ばしたい*2)と考えています。

北京五輪を断念した野口選手も、リハビリにはいまだウォーキングだそうです*3)。プロにしてそうです、素人ですから無理はしません。この程度の距離を走る(歩く)だけでも、午後にはぐったりと疲労が訪れますし、翌日には臀部や拇指球あたりに筋肉痛を感じます。最後に2km程度走ると膝に違和感をやはり覚えます。アライメントが狂っているせいか、多少肩が凝ったり腰にも負担を感じます。長距離を走るカラダには程遠いようです。ランはもうしばらく辛抱します。

  1. →(アマゾン
  2. このチンタラしたペースで20kmというと約2時間半である! こんなに長時間、誰とも会話もせずに走り(歩き)続けられるものなのだろうか?(>自信なし) 走る(歩く)ことそのものが「好き」でなければ続かない。ランナーとは内向きで孤独な人種なのだなと再度実感。
  3. 10月11日に野口氏が佐渡でトークショーに出演(五輪後初)したらしい。
     藤田監督によると、野口には現在も足に痛みがあるため走る練習は避け、ウオーキングやプール、筋力トレーニングなどをしている状態。近々、ジョギングを再開する予定にしている。(asahi.com 2008年10月11日20時10分)






2008年10月11日土曜日

ランニングのおとも カラヤンのブルックナー


ランニングのおともとして聴いている曲にカラヤンのブルックナー全集(→DG版:HMV)があります。これもITSでダウンロードしたものです。



カラヤンのブルックナーは、まさに豪華絢爛。田舎くささやトロさ、深刻さは全く感じられず、ひたすらに美的快感原理が追求されているように聴こえます。それゆえ正統派のブルクネリアンは、おそらく今でも彼の演奏をかなり批判的に評価するのではないでしょうか。


録音は1975年から81年にかけて。カラヤンも70歳前後と高齢ですし、ベルリンフィルとの絶頂期は過ぎています。しかし、それではあってもテクニック的にも音響的にも世界最高峰のオケです。そこから至福を感じるかあるいは壮大なる空虚と浪費を感じ取るか。これは人により大きく異なるでしょう。


カラヤンの音楽は、彼があまりにも強大な権力を持ったが故か、日本の音楽界や音楽マニアの間で貶められた時期がありました。音楽に快楽より深い精神性を求めること、正統派ドイツ音楽への追求などなに対するアンチテーゼでもあったのでしょう。そういう当時にあっても、カラヤンのブルックナーのあまりの美しさを、控えめながらも強く主張する声もあったように覚えています。


今ではクラシック音楽を巡る状況も変化しました。カラヤン生誕100年の今日にあって、こういうブルックナーを受容する層も増えたのではないかと思います。私もこうして改めて聴いていますと、ブルックナーだって深刻ぶって聴かれるばかりが能ぢゃないと思ったりする次第です(>って、走りながらとか、眠りに落ちる間際でしか聴かないんですけどね)。

2008年10月8日水曜日

ランニング13日目

今週は久しぶりに秋晴れで気持ちが良いです。今日も10kmウォーキングを目指します。コースは前回と同様でJH公園の外周を走ります。ペースは1km8分から7.5分の間をキープします。

JH公園外周は地図で距離を測定すると、おおよそ2.4~2.5km。1週20分で1km8分のペースが維持できます。膝の調子も全く問題ありませんので10kmを走った後、ラストは400mトラックに入り5週ほど、ペースは1km7分程度に上げます。

ウォーキングでは問題のない呼吸や脈拍数も、1km7分に上げると少し高くなります。このペースで10kmはまだ無理そうです。膝にも若干の違和感を覚えましたから、無理はせず中止としました。

ウォーキングではいくら頑張っても1km7.5分を切ることはできません。どうしても「走る」ことが必要。ここに膝への衝撃に対するひとつの「壁」があるようです。次は「ウォーキング」と「ランニング」の組み合わせ、あるいは、更に長距離の「ウォーキング」にて距離とスピードを上げていこうと考えています。





2008年10月7日火曜日

今の状況に関するメモ

昨年8月のサブプライム問題の深刻化。2008年当初は問題は深刻化、長期化しないだろうとの楽観的予測がまだあったし、デカップリング論に対する期待もあった。8月の北京オリンピック後の中国経済に対する不安はあったものの、エコノミストは今日これほどまでに経済が深刻化、破綻するとは考えてもいなかった。

そもそもバブル崩壊後の日本経済の復調は、中国、インド、ロシアなどの需要が高まった外需効果が高い。リストラ、不良債権処理などにより企業体力がついたという面もあるが、基本的には途上国特需である。

今回のサブプライム問題から端を発した経済破綻は、アメリカ主導の高度化した金融技術によるレバレッジ経済の破綻との論調が目に付く。ファニーメイとフレディマック、ベア・スタンダーズ、リーマン・ブラザーズなどの破綻、AIGをはじめとする生保の再編など、1年前の金融界とはガラリと風景が変わりつつある。その波は欧米にも波及しており、ユーロ安などにつながっている。その中で比較的傷の浅い日本の円が高くなっているというのは、消極的選択の結果でしかない。

改正金融安定化法案が可決されても不安と不満は去らない。米ダウ平均は1万円を割り、日経平均も1万500円を割り込み、さらに底が見えないという状況である。企業業績や体力は悪くないから必要以上に株価が下落しすぎた、PERが低すぎるとの論調もある。

しかし輸出主導で回復した日本経済が、この先株価下落による含み益を減じられ、更には円高に振れた中で業績を維持できるかは疑問が残る。金融不安とリセッションが負のスパイラルに入っている印象があり、出口が見えない。

これほど急激な経済変調は最近では見たことがなく、スピードと規模の大きさに驚くばかりというのが正直なところ。資産はリスク商品を避け、資金が回りにくくなる状況がどこまで続くのか。

鋼材、原油などの資材高、資源高も08年夏がピークであった。中国経済の減退とともに鋼材などはだぶつきはじめ、原油はマネーの逃避先ではなくなった。資源高を業績に盛り込んでいた素材産業は収益見込みを修正せざるを得ないであろうし、途上国経済への輸出を見込んで莫大な投資を行っているメーカーも業績見直しが必要かもしれない。日本の輸出主要メーカーの業績が今後悪化する方向に向かうならば、株価を含め日本経済の暗雲は更に深まる予感がする。

そんな世界経済の激変の中で、日本の政治家は相変わらず井戸の中の政権争いに終始している。

2008年10月2日木曜日

ITSからIcon:Sviatoslav Richterをダウンロード

AppleのITSでは、時々、値段の付け方を間違えているのではないかと思われるような激安ボックスが販売されていることがあります。今回は「Icon: Sviatoslav Richter」が1500円で発売されていました(→Tower Record)

*1)

ディスク14枚分ですから、もはや迷う必要はなくポチッとクリック。サクサクとダウンロード、こんなに簡単で良いのでしょうか。しかし、ゆっくりと聴いている時間がありますかね。



  1. 10/4時点で確認したところ「激安期間」は終了していました。変わって、Iconシリーズのコルトーがダウンロードできるようです。こちらは、それほど「激安」な印象は受けません。CD7枚分、元値も4290円が1500円ですから。


2008年10月1日水曜日

ランニング12日目

10月だというのに、ずいぶんと寒くなってきました。朝のランニングウェアも半袖短パンというわけにはいかなくなってきました。うるさいくらいに聞こえていた蝉の声も、さすがにもう途絶えました。

先週は結構膝が痛かったので、今日は再びウォーキング程度に留めることとに。それでも目標は10km80分走。JH公園外周を数周回ることで約10kmを確保できます。時間を計りながら、途中の路面表示でペースを確認しつつ走ります。

調子が良いので10kmの後、400mトラックを5周ほどして再度ペースを確認。おおよそ1km7.5分程度のペースで走っているようです。このまま膝の調子がよければ1km7分まではペースを軽く上げられそうです。

つくづくフル・マラソンを完走できる人って、すごいなあと思います。今のままでは歩いたって完走なんてできやしません。