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2014年3月21日金曜日

警官の条件:佐々木譲

流石に読みごたえがある。
主人公の抱えた裏切りに対する気持ち
警官としてのあるべき姿を求める真摯な姿
反面教師としての元上司
組織の対立を描きながら、人間的な成長の物語にもなっている
暴力団と加賀谷の交流にしても
多少、情に傾き過ぎの感がないではない
今の時代であるがゆえに、あえてなのだろうか

人物像はしっかりと彫琢されてはいるが
再読するほどの内容ではない
そこには、難解さや複数の解釈、残された謎がないから
上質のエンタメに留まるゆえんか