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2014年12月23日火曜日

2014/12/23 BCJ ヘンデル メサイア@サントリーホール

15:00開演。今まで聴いた中では一番印象に残るメサイアか。

最初はソリストの声量が足りないと思えたが、後半に向けて油が乗ってきた。BCJのアンサンブルは絶品で非の打ちどころがないハーモニー。トランペットに若干の不安があるのは仕方のないところか。それでも柔らかくオケ、ソリストと抜群の相性でもあった。




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  • 指揮指揮:鈴木雅明
  • 出演ソプラノI:クリステン・ウィットマー
  • ソプラノII:松井亜希
  • アルト(カウンターテナー):クリント・ファン・デア・リンデ
  • テノール:チャールズ・ダニエルズ
  • バス:ロデリック・ウィリアムズ
  • 合唱&演奏:バッハ・コレギウム・ジャパン
  • アンコール曲:キャロル/鈴木優人 いけるものすべて

(公演パンフレットより)
本公演のソリスト(ソプラノⅠ)は当初ミリアム・アランが出演予定でしたが、負傷(骨折)のため来日が不可能となり、代わってクリステン・ウィットマーが出演します。何卒ご了承ください。

指揮:鈴木雅明
1990年<バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)>を創設以来、バッハ演奏の第一人者として名声を博す。グループを率いて欧米の主要なホール、音楽祭に度々登場しており、雄弁かつ透明なサウンド、本質に迫る演奏アプローチで、極めて高い評価を積み重ねている。2013年3月にはBCJ合唱団、イェール・スコラ・カントールムを率いてニューヨーク・フィル定期にデビュー、大きな成功を収めた。BISレーベルへのディスコグラフィは目覚ましく、特にBCJとの<バッハ:教会カンタータ・シリーズ>および声楽作品集には『この歯切れよさ、明晰さ、そして峻厳な精神性の高さは、聴く者の心を動かさずにおかない(タイムズ)』と世界中の批評家から賛辞が寄せられている。12年ドイツ・ライプツィヒ市より国際的なバッハ演奏貢献に対して「バッハ・メダル」、ロンドン王立音楽院・バッハ賞を受賞。平成25年度神戸市文化賞受賞。13年度サントリー音楽賞をバッハ・コレギウム・ジャパンと共に受賞。現在、イェール大学アーティスト・イン・レジデンス、神戸松蔭女子学院大学客員教授。

ソプラノI:クリステン・ウィットマー
東京芸術大学にてクラシック声楽とバロック声楽を専攻。卒業の際、読売新人賞、アカンサス賞、同声会賞を受賞。在学中、友愛国際リートコンクール、日仏歌曲コンクール、日本モーツァルトコンクールなどで受賞。卒業後、明治安田クオリティオブライフ文化財団の奨学生としてオランダに留学。デン・ハーグ王立音楽院にて、マイケル・チャンス、ペーター・コーイらに師事、現在、ヘンリー・パーセル声楽曲の研究を専門としている。これまでにソリストとしてフィリップ・ヘレヴェッへ、ジョシュア・リフキン、ヨス・ファン・フェルトホーフェン(オランダ・バッハ協会『マタイ受難曲』)、鈴木雅明などの指揮者と共演を重ね、ユトレヒト古楽音楽祭でペーター・コーイとのデュオリサイタル、フランス・ブリュッヘン最後の舞台となった18世紀オーケストラとのラモー『優雅なインドの国々』ガラコンサートなどにも出演している。BCJメンバー。

ソプラノII:松井亜希
岩手県出身。東京芸術大学声楽科卒業、同大学院修士課程・博士課程を修了。20世紀フランス歌曲研究で博士号取得。在学中に日仏声楽コンクール、友愛ドイツ歌曲コンクール優勝、日本音楽コンクール入選。近年はBCJメンバーとして多くの公演・録音に参加、代役ソリストを務めたカナリア諸島音楽祭ほか、国内外でのヘンデル、バッハ公演独唱で高く評価され、新国立劇場『ポッペアの戴冠』においても絶賛を博す。2014年12月16日、東京オペラシティ・リサイタルシリーズ「B→Cバッハからコンテンポラリーへ」に出演予定。広範なレパートリーとしなやかで透明度の高い歌声を生かし、多彩な活動を行なっている。

アルト(カウンターテナー):クリント・ファン・デア・リンデ
ボーイソプラノとして南アフリカの主要オーケストラと共演。イートン・カレッジ、ロンドン王立音楽大学及び同大学修士課程に学ぶ。ロイヤル・フィル、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージック、キングス・コンソートなどのオーケストラやノリントン、シュライアーほか多くの指揮者と共演。ヘンデル等のオペラでタイトルロールを多く歌い、05年大野和士指揮R. シュトラウス『影のない女』でブリュッセル/モネ劇場にデビュー、09年夏のエディンバラ音楽祭で鈴木雅明/BCJとのヘンデル『リナルド』に出演、高い評価を得る。14年3月にはBCJのニュージーランド公演及びスペイン・フランスツアーに出演、注目を集めた。

テノール:チャールズ・ダニエルズ
英国ソールズベリー生まれ。キングス・カレッジ(ケンブリッジ)および王立音楽院(ロンドン)に学び、後者ではエドワード・ブルックスに師事。9世紀から現代にわたる幅広いレパートリーを持ち、オランダ・バッハ協会、アンスタン・プリュリエール、バイエルン放送管弦楽団、サー・コリン・デイヴィス指揮、オランダ・フィルハーモニー管弦楽団、イル・コンプレッソ・バロッコ、コレギウム・ムジクム・ベルゲン、ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団など、共演多数。ドイチェ・グラモフォン、ハイペリオン、EMI、SOMMレコーズなど90以上のレコーディングに参加。キングス・コンソートとのパーセル作品の録音は20枚以上にのぼる。

バス(バリトン):ロデリック・ウィリアムズ
イギリスを代表するバリトンの一人。バロックから現代音楽に及ぶレパートリーをもち、知的な歌唱でオペラ、コンサート、リサイタルに幅広く活躍。モーツァルト作品でオペラ・ノースおよびスコティッシュ・オペラにしばしば出演するほか、イングリッシュ・ナショナル・オペラ『魔笛』のパパゲーノ役が高く評価され再演を果たす。D.ソイヤー、S.ビーミッシュらの新作初演でも歌っている。作曲家としても活動し、ウィグモアホール、バービカンホール、パーセルルームなどで作品が初演され、BBCでライブ放送されている。2016年4月にはリーズ歌曲フェスティバル・プラスでアーティスティック・ディレクターをつとめる予定である。

合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン
鈴木雅明が世界の第一線で活躍するオリジナル楽器のスペシャリストを擁して結成したオーケストラと合唱団。透明かつ劇的な合唱とオリジナル楽器による演奏は「アンサンブル全体が協和しながら光を発するかのような響きの美しさ(朝日新聞)」と高く評価されている。ライプツィヒ・バッハ音楽祭、BBCプロムス、カーネギーホール、コンセルトヘボウなどでの演奏を通じて、その評価を高めている。2013年3月には、合唱団が鈴木雅明指揮ニューヨーク・フィル定期に出演し喝采を浴びた。スウェーデンBISより80点に及ぶCDをリリースし、多くの賞を受賞。10~11年には『バッハ:モテット全集』が欧州3カ国のベスト・ディスク賞を獲得。12年には震災チャリティCD『Bach for Japan』をリリース。95年から時系列順で取り組んできた<バッハ:教会カンタータ・シリーズ>が13年2月、全曲演奏・録音(全55巻)を完遂、大きな反響を呼んでいる。14年3月には初のニュージーランド公演およびパリ、バルセロナを含むスペイン・フランス公演を行い、各地で絶賛を博した。

2014年12月16日火曜日

2014/12/16 ユジャ ワン 二日目

ユジャ ワン 二日目

一緒に聴いていたクラシックファンのIさんは、巨匠たちの演奏ではなく、こういう若い演奏家のフレッシュな演奏に共感を覚えるとのこと。

テクニック、音量とも、これほどピアノを鳴らせる演奏家は今まで多くの演奏家を聴いてきたが居ないと言い切ります。

私は「雑」と感じたが、Iさんにはそう聞こえないようです。

共演者のことを全く無視でもしていて、自分の世界に没入して疾走(爆走)しているように思えますが、高度な技量を持っているので絶妙のアンサンブルであるのかもしれません。チェリストの音量と技量にも注目ではありました。

本日はブラームスらしさが少し欠けているような気もしたのですけど、Iさんは、ソナタ2番は交響曲を聞いているような深みを感じたとの感想、少し聴きこんでみることも必要かもしれません。




2014年12月15日月曜日

2014/12/15 ユジャ ワン 一日目

ユジャ ワンをトッパンホールにて。

仕事で遅れて、前半のドビュッシーとプロコフィエフは聴き逃す。

確かにパワフルな演奏というのが感想。聴衆の受けは良い。