カントロフ父子によるアルバムです。ピアノをアレクサンドロ・カントロフ(1997-)、オーケストラは父のジャン=ジャック・カントロフが指揮するタピオラ・シンフォニエッタです。
第1番が2018年、第2番、第3番が2016年の録音、カントロフが19から21歳のときの演奏ということになりますか。いやはや凄まじい完成度です、恐るべきといいますか。最近の若者は10代や20代前半で、このようにオーケストラとの演奏をものにできるものなんでしょうか。
とはいえ、サン=サーンスのピアノ協奏曲には自分はそれ程親しんではいません。今回改めて何度か聴いてみましたが、なかなかに劇的であり華麗な曲風です。
ピアノ協奏曲第5番はサン=サーンス61歳の時の作品。標題に「エジプト風」とあるように、彼がエジプト滞在中に作曲されたそうです。第2楽章の美しさが際立ち、全体に明るい曲で楽しめます。
GRAMOPHONEのレビューでも絶賛の演奏となっています。聴くほどに味わいが増してきます。
サン=サーンス:
- ピアノ協奏曲第3番変ホ長調 Op.29
- ピアノ協奏曲第4番ハ短調 Op.44
- ピアノ協奏曲第5番ヘ長調 Op.103『エジプト風』
- アレクサンドル・カントロフ(ピアノ/Steinway D)
- タピオラ・シンフォニエッタ
- ジャン=ジャック・カントロフ(指揮)
(参考)
- SAINT-SAENS Piano Concertos 3-5 (Kantorow) GRAMOPHONE
- ピアノ協奏曲第3番 ピティナ・ピアノ曲辞典
- ピアノ協奏曲第4番 ピティナ・ピアノ曲辞典
- ピアノ協奏曲第5番 ピティナ・ピアノ曲辞典
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