��週間たったが、それなりに練習はしている。アンサンブルの練習をしたり、ある方所有のルイ・ロットやボン・ヴィル(銀管・木管・ピッコロなど)を見せていただいたりとか、フルート生活に厚みがでた感じはあるのだが、個人的なレベルの点では以前と全然変わらずである。
「高木綾子さんのフルートの音がよいのは、ひとえにブレスコントロールの上手さだ」と教えてもらい、ペーター・ルーカス・グラーフの「チェックアップ」を始めてみた。やってみたのは”1.呼吸 課題1 複式呼吸”の部分。
知らない方もいると思うので解説すると、この練習はロングトーンの練習で (1)息が完全になくなるまで吹く:腹筋は緊張したまま (2)この息を出し切った状態のままじっとする(約2・1/4秒程度) (3)突然緊張を解く:空気は自然に肺に流れ込む〔約3/4秒程度) (4)直ちに吹奏を続ける:息は10~15秒程度吹くのに充分足りるはず というもの。
やってみると死にそうに苦しい。そもそもロングトーンが苦手であったことを思い出す。(2)の息を出し切ったままじっとする ということを経ると、確かに嫌でも息が「ガバっと」肺に入る。そのときに胸部を動かさずに、また喉が鳴らないように息を吸い込むというのが難しい。
ロングトーンというのは音をよくするという目的のほかに、呼吸(ブレス、腹筋の動き、支え)を体得するものだとすると、欠かすことの出来ない練習だと思うのであった。考えてみれば数年もフルートを練習していたが、こういう練習は誰も教えてくれなかったと思うのであった。
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