アマチュア・ヴァイオリニストのジュネスさんから、ヒラリー・ハーンのレビュが届いたので紹介したい。ジュネスさんは以前もレビュを送ってくださったことがあるように、熱烈なハーンのファンである。今回のレビュも、ジュネスさんのこの曲に対する考え方や、5枚のCDを比較検討した上でのハーン評など、大変に丁寧な文章になっているので、ぜひとも読んでいただきたい。
レビュを読みながら改めてCDを聴いてみた。私はどうもブラームスとの相性があまりよくなく、ブラームスで心底感動する演奏に、あまり接したことがない。渋さというか重厚さという先入観からか、飽いてしまうところがなきにしもあらずなのだ。
ハーンの演奏は、爽快さをともなって、どこか突き抜けた世界観をいつも構築してくれているように私には思える。軽やかというのとも違うのだが、ブラームスの協奏曲も、彼女の手にかかると艶やかさと軽やかさの中に、確たるものを聴かせてくれている。軽快さはジュネスさんも指摘してるオケの編成のゆえかもしれない。
彼女の毅然として凛とした演奏手法はフレーズの隅々にまで行き渡り、神経がギリギリにまで研ぎ澄まされているかのような印象を受けながらも、決して技巧だけに傾いた演奏ではない。技巧の極地は逆に音楽に余裕さえ与えているように思える。エモーショナルに傾いた演奏でも、重厚さや艶やかさを強調した演奏でもないのに、音楽から溢れてくる美しさと躍動感。彼女の演奏はやはりどこか突き抜けていると感じた。
私的なLife Log、ネット上での備忘録、記憶と思考の断片をつなぐ作業として。自分を断捨離したときに最後に残るものは何か。|クラシック音楽|美術・アート|建築|登山|酒| 気になることをランダムに。
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2003年12月18日木曜日
2003年12月16日火曜日
ネットで音楽
休日にブラブラとネットを検索していたら、著作権の切れた演奏をネットにアップしているサイトがあった。「クラシック音楽へのおさそい~ユング君のホームページ~」という名前のサイトで数多くの名曲をストリーム再生することができる。サイトの紹介には『めざすは「クラシック音楽の青空文庫」』とある。
ためしにベートーベンの交響曲のページを見てみると、トスカニーニ、フルトヴェングラー、シューリヒト、ワインガルトナー、ワルター、バルビローリなどの演奏がアップされている。音質はPCにつないだ再生装置に左右されると思うが、何とはなしにあの曲を聴いてみたいと思うときには重宝すると思うのでありました。
ためしにベートーベンの交響曲のページを見てみると、トスカニーニ、フルトヴェングラー、シューリヒト、ワインガルトナー、ワルター、バルビローリなどの演奏がアップされている。音質はPCにつないだ再生装置に左右されると思うが、何とはなしにあの曲を聴いてみたいと思うときには重宝すると思うのでありました。
2003年12月2日火曜日
フランスの音楽
「墓場に持ってゆく曲」を選曲して、フランス音楽がほとんど選ばれなかったことに、多少の驚きを感じたのだが、考え見たら私は、フランス音楽にほとんど親しんだことがないことに気づいた。おそらくピアノを習った方ならば、ドビュッシーやラヴェルを弾きますから、そういうことはないのでしょうが。
フランスの作曲家にどういう人がいるのか「フランス音楽の扉」というサイトを参考に、列挙してみました。本当に、縁遠いということがよくわかりました。時間のあるときにまとめ聴きしてみようかと思います。
ベルリオーズ・・・フランス人だったのですね、フルート吹きでもあったとか
フランスの作曲家にどういう人がいるのか「フランス音楽の扉」というサイトを参考に、列挙してみました。本当に、縁遠いということがよくわかりました。時間のあるときにまとめ聴きしてみようかと思います。
ベルリオーズ・・・フランス人だったのですね、フルート吹きでもあったとか
グノー・・・アヴェ・マリアっすね、ほかには?
オッフェンバック・・・そりゃそうですが
フランク・・・どんな交響曲だったっけ?
サン=サーンス・・・オルガン付きは三ザーンス
ビゼー・・・え?フランス人だったの?
シャブリエ・・・やっぱり冬は牡蠣にシャブリエっすか?>シャブリだって
マスネ・・・拍子と息が取れないんですよね
フォーレ・・・レクイエムは知ってます。子守唄もシシリエンヌも知ってます。
ショーソン・・・詩曲でしたっけ?一回は聴いたな
シャミナード・・・フルートものがあったな
ドビュッシー・・・いわずもがな
デュカス・・・ディズニー?
サティ・・・ジムノペディ以外も知ってますが
ルーセル・・・名前は聞いたことある
ピエルネ・・・同上
ラヴェル・・・やっぱ、マ・メール・ロワとダフ・クロ?
イベール・・・まずはフルートコンチェルトだしょ
オネゲル・・・まずは牝山羊だっしょ
ミヨー・・・プロヴァンスにつきますな
プーランク・・・フルートソナタだけでなく室内楽もなかなか
デュリュフレ・・・フォーレに次ぐレクイエムっすな
ジョリヴェ・・・そうそう「五つの呪文」という曲がありました
メシアン・・・結構つらいっす
ブーレーズ・・・フランス人だったんすか
2003年12月1日月曜日
墓場に持ってゆく数曲
精神、肉体、忍耐、プライドがズタズタの状態で12月を向かえ、あまりに疲れているので、思いつくままに、墓場(あるいは無人島)に持っていく曲(演奏者を問わず)を選んでみた。列挙してみたら意外な結果になってしまった。ずいぶんと偏った選曲である・・・。仏蘭西ものがほとんど選ばれなかったのは、曲を知らないからのようである・・・・
墓場三曲
モーツアルト「レクイエム」
マーラー交響曲第2番「復活」
バッハ「ロ短調ミサ曲」
…三曲とも合唱付の曲が選ばれた。バッハのマタイ全曲はチトつらいかもしれない。フォーレの「レクイエム」は選びたいのだが、墓場に人気の曲なのであえて挙げず。墓場に持ってゆくのに「復活」はないだろうに、と思うよ。
墓場五曲
シベリウス交響曲第5番
マーラー交響曲第5番
…マラ5の冒頭は葬送の音楽だが、結果的には、どちらも前向きな曲ではある。墓場に向かって意気揚々と進むのである。
墓場七曲
シベリウス交響曲第7番
ブルックナー交響曲第7番
…どちらも、永遠を感じさせるでしょう。
墓場九曲
マーラー交響曲第9番
ブルックナー交響曲第9番
…やっぱり、ひとつの境地ですから、はずせませんね。
墓場十一曲
ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」
ワーグナー「ニーベルングの指輪」(全曲)
…墓場にワーグナーとは、ずいぶん脂ぎっているように思えますが、墓場はなにせ孤独で退屈ですから、長い時間かかる音楽と愛が必要なのです。ついでにプルーストも持ってゆきますよ。
墓場十三曲
モンティベルディ 「聖母マリアの夕べの祈り」
マラン・マレ「ヴィオール集」
…ワーグナーのあとは静謐に祈りましょう。
墓場十五曲
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番
ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番
…墓場のなかでグロテスクなジークでも踊りますか。
墓場十七曲
モーツアルト「コジ・ファン・トウッテ」
モーツアルト「ドン・ジョバンニ」
…モーツアルトの歌劇なら、何でもいいんです。
墓場その他(曲番を特定できない)
バッハ 無伴奏フルートソナタのうち数曲
バッハ 無伴奏チェロソナタから数曲
バッハ 平均律かインヴェンションなど鍵盤曲
モーツアルト ピアノソナタから数曲
ベートーベン ピアノソナタのうち後半から数曲
ベートーベン 弦楽四重奏曲のうち後半から数曲
ラヴェルのピアノ曲、室内楽曲から数曲
ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲から数曲
バルトーク 弦楽四重奏曲から数曲
…もはや、墓場のための選曲ではないな。
墓場三曲
モーツアルト「レクイエム」
マーラー交響曲第2番「復活」
バッハ「ロ短調ミサ曲」
…三曲とも合唱付の曲が選ばれた。バッハのマタイ全曲はチトつらいかもしれない。フォーレの「レクイエム」は選びたいのだが、墓場に人気の曲なのであえて挙げず。墓場に持ってゆくのに「復活」はないだろうに、と思うよ。
墓場五曲
シベリウス交響曲第5番
マーラー交響曲第5番
…マラ5の冒頭は葬送の音楽だが、結果的には、どちらも前向きな曲ではある。墓場に向かって意気揚々と進むのである。
墓場七曲
シベリウス交響曲第7番
ブルックナー交響曲第7番
…どちらも、永遠を感じさせるでしょう。
墓場九曲
マーラー交響曲第9番
ブルックナー交響曲第9番
…やっぱり、ひとつの境地ですから、はずせませんね。
墓場十一曲
ワーグナー「トリスタンとイゾルデ」
ワーグナー「ニーベルングの指輪」(全曲)
…墓場にワーグナーとは、ずいぶん脂ぎっているように思えますが、墓場はなにせ孤独で退屈ですから、長い時間かかる音楽と愛が必要なのです。ついでにプルーストも持ってゆきますよ。
墓場十三曲
モンティベルディ 「聖母マリアの夕べの祈り」
マラン・マレ「ヴィオール集」
…ワーグナーのあとは静謐に祈りましょう。
墓場十五曲
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第2番
ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番
…墓場のなかでグロテスクなジークでも踊りますか。
墓場十七曲
モーツアルト「コジ・ファン・トウッテ」
モーツアルト「ドン・ジョバンニ」
…モーツアルトの歌劇なら、何でもいいんです。
墓場その他(曲番を特定できない)
バッハ 無伴奏フルートソナタのうち数曲
バッハ 無伴奏チェロソナタから数曲
バッハ 平均律かインヴェンションなど鍵盤曲
モーツアルト ピアノソナタから数曲
ベートーベン ピアノソナタのうち後半から数曲
ベートーベン 弦楽四重奏曲のうち後半から数曲
ラヴェルのピアノ曲、室内楽曲から数曲
ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲から数曲
バルトーク 弦楽四重奏曲から数曲
…もはや、墓場のための選曲ではないな。