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2007年7月15日日曜日

とある個展のメモ



7月のことになりますが、知人が銀座の画廊で個展を開催。仕事の入っている休日でしたが、昼前に行ってみました。

彼はインスタレーション作家ですので、展示作品はマジマジと鑑賞するといった類のものではありません。机上には彼が育てたらしい苔、そして鏡の上に水滴の王冠のようなステンレスの鋳物。壁には幾何形体を思わせる図形や植物とそのイミテーションが、絶妙のバランスであしらわれています。

作家は「作品とそれが置かれる空間の関係性」に強く惹かれ、このような表現形態に移行したのだそうです。素人の私にははっきり言って、ゲンダイ美術というとちょっとムツカシイくうまく表現できません。それでも、無駄なものを省いた、彼らしい緊張感と柔らかさ、そして清潔感の漂う空間構成を感じることはでき、その心地よさを味わえたという意味においては作家の意図が少しだけ伝わったかもしれません。

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