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2013年5月1日水曜日

アントニオ・ロペス展 Bunkamura ザ・ミュージアム

アントニオ・ロペス・ガルシア
スペインリアリズム絵画の巨匠
現代のリアリズム画家の中で、最も私が尊敬、畏敬する画家。

彼であっても、画業の最初からリアリズムではなかったことに、軽い驚き。

圧倒的な大きさの絵の前では、ただ呆然と佇むのみ。描かれたものは、あるひとときの風景であるのに、そこに流れる悠久の時間。



 

磯江毅の展覧会でスペインリアリズムとアントニオ・ロペスの存在を知る
単なるリアリズムではなく、キュビズム的な画風からリアリズムに進んだ
風景画は制作年月の長さも驚くが、その細密さと大胆さ、そして絵の大きさに驚く
周辺はものすく大雑把な筆致
しかし焦点が結ばれるところの精緻さ

写真ではありえない
時間が積み重なった風景
それでいて普遍的な世界
スペインに対する愛情

身近なものを画題に選んだ作品もしかり
その絵の大きさ
そして絵の密度感

リアルであるという事は、そのまま写し取る技術ということではないこと
一つのリアリズム絵画の方向性
技量は技量としてあって、その先で何を表現しているか
同じような写実主義画家とひとくくりにされる者たち、それぞれが目指している世界が違う

しかし、ロペスのように東京という大都市を描いている画家はいまだにいない
写真家はいるかもしれないが
まだまだ残されたアートとしての領域はあるのでは


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