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2020年11月25日水曜日

実体経済もかけ離れた株価をどう考えるか

米国株相場が大きく上昇していると報じられました。米ダウ工業株30種平均が24日、はじめて3万円の大台に乗り、日経平均株価も29年来の高値だそうです。

ワクチン開発も進んできており市場には期待感が出てきました。バイデン次期大統領も経済政策、金融緩和を続けるとしています。当面ゼロ金利政策も続き、コロナを機にIT化も著しく進みました。コロナで沈む企業もあるが躍進する企業もあります。全体的に見れば経済に暗い見通しはなく、株価はそれを先取りしているように見える、金融緩和によりダブついたマネーは債権などよりも株に流入するという仕組みのようです。

本当にそうなのでしょうか。日々の実感としての状況は決して良くありません。

日本においては、そもそものアベノミクスが嘘のようなものと思っています。実感がないままに株価は上昇していきました。おかげで企業の体質は著しく改善しました。特に、一部の大企業とその関係者は、批判もあろうがその恩恵にあずかっているはずです、どこか少しおかしくはないか、と思いつつも。

そこにコロナが来て一気に株価が下落しました。このまま調整局面に入ると思ったのに、大規模な金融政策により株価はあっという間にV字回復しました。コロナは欧米では終息せず、秋から第二波とか言われているのにです。

何かがおかしい。コロナを機に躍進する企業があるのも分からないではありません。しかし、資産は確実に中間層から富裕層に移行しているのではないでしょうか。社会の枠組みも大きく変わってきました。さらに分化が進むかもしれません。それが分断とならないことを願います。

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