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2004年1月24日土曜日

映画:ラスト・サムライ

渡辺謙が主役のトム・クルーズを食ったとか、「日本人でよかった」と涙ながらに映画館を後にする若者の姿が宣伝で流れ話題となった「ラスト・サムライ」を観ました。

私は「ミッション・インポシブル」のようなトム・クルーズの「オレ様映画」というのが実は大好きです。出来過ぎの設定や、見栄を切るかのごときポーズも観ていてカッコいいなあとワクワクしてしまいます。

今回の映画も内容云々よりも、トム・クルーズがサムライに扮したくて作ったような映画であろうと観る前から思っていたのですが、その通りの映画でしたので、勿論大いに楽しむことができました。

「武士道」とか「サムライの精神」については、どうでしょうか。映画の言わんとしていることは分かりますが、政治でも文化でも日本を占領した当の米国に、精神性まで教えていただかなくても結構です、という反発を覚えなくもありませんが、新渡戸稲造も読んだことがない無学な拙者のようなものは、ただ平伏するしかありません。

そういう映画のテーマなどはこの際無視をして、素直にトム・クルーズや渡辺謙、そして真田広之、小雪たちの立ち回りを楽しめば良いと思います。小雪がトム・クルーズに衣装を着せ替えてあげるシーンは、ヘタなラブ・シーンよりも美しく色っぽいです。

ロケ地は明らかに日本ではないようで、風景に若干違和感を覚えますが、それをおおめに見れば、ディテールまで凝りに凝った良質のエンターテイメントであると思います。もっとも、世の中の大絶賛の嵐には、少し疑問を感じますが…

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