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2007年9月18日火曜日

[NML]ヘンデルの歌劇「フロリダンテ」を聴いてみる


戯れに、NMLで歌劇「フロリダンテ」を聴いてみました。
はっきり言って対訳もなく、あらすじも分からずに歌劇をNMLで聴くというのは苦行以外の何ものでもありません。ネットで調べても、ほとんど情報は得られません。

数少ない情報によると下記のような物語らしく。
王女エルミーラは英雄フロリダンテの凱旋を喜んでいます。ところが本来ならば二人は結婚する約束だったのに、暴君のオロンテ王がそれを認めないばかりか、フロリダンテを国外に追放し何と自分がエルミーラと結婚しようとします。エルミーラの妹と捕虜であるティマンテ(グリコーネ)は愛し合っており、フロリダンテとエルミーラを何とか助けようとします。フロリダンテとエルミーラは逃亡するのですが失敗、もうこれまでと毒杯をあおろうとしたところを、暴君オロンテに捉われてしまいます。あわや二人が殺されようとしたときに・・・。
禁じられた愛に逃亡、友情、裏切り、復讐劇と、結構ドロドロした物語ですが、最後はハッピーエンド。しかし、全体にクライ物語ですから、ひたすらラメント節が延々と続くワケで・・・、はっきり言ってつきあっておられません。最後まで聴くのは、相当の忍耐力が要ります。

以上のような貧弱な知識を仕入れ、NMLの曲目をネットで調べた日本語訳に当てはめてみると(間違っているところもあるかもしれません)、聴き所が何となく分かってきます。

エルミーラやフロリダンテの嘆きに耳を傾けるのも良いでしょう。コラルボに裏切られた暴君オロンテの驚きを聴くのも良いでしょう。ハッとするアリアや、美しい旋律もあります。でも全体に地味です・・・ね。

何しろCD3枚分です、力尽きましたです!(下のリスト作るだけで疲れました)。誰が誰の役を歌っていようが、もう、どうでもいいです。間違っても、もう一度全曲通して聴こうとは思わないでしょう。ヘンデルでも他に聴くべきものはありますから。

それにしても、今日も暑かったですね。残暑もそろそろウンザリです。

Floridante, HWV 14
序曲
第1幕
第1場 / Scena I
  1. Aria: Dimmi, o spene! (Elmira) 「私に告げてください、希望よ」
  2. Recitative: Oggi di Tracia (Elmira, Rossane) 「今日、勇士であられるトラキアの王子が」
  3. Aria: Godi, o spene (Elmira) 「喜んで、希望よ」
  4. Recitative: Avventurosa Elmira! (Rossane) 「幸運に恵まれたエルミーラ!」
  5. Aria: Ma un dolce mio pensiero (Rossane) 「それでも私の甘い思いが」

第2場 / Scena II
  1. 行進曲
  2. Recitative: Questo de' miei trionfi (Floridante, Elmira) 「これは僕の勝利の」
  3. Aria: Alma mia (Floridante) 「私の魂のお人よ」

第3場 / Scena III
  1. Recitative: Giove, compensator (Rossane, Floridante, Elmira, Timante)「ジョーヴェが、偉業に報いたまうあの御方が」
第4場 / Scena IV
  1. Recitative: Oronte, il Re de Persi (Coralbo, Floridante, Elimira, Rossane) 「オロンテが、ペルシアの王が」
  2. Recitative: Ch'io parta? (Floridante, Elmira) 「私が出立するようにと?」/「私があなたを失うなど」
  3. Aria: Ma pria vedro le stelle (Elmira) 「でも先に私はみることでしょう、星々が」
  4. Recitative: Fammi bersaglio (Floridante) 「さあ、私をおまえの」
  5. Aria: Sventurato (Floridante) 「不運であっても喜べ、置き去りとなった心よ!」
第5場 / Scena V
  1. Recitative: Cinto d'allori (Rossane, Oronte) 「月桂樹を戴いて」
  2. Aria: Finche lo strale (Oronte) 「矢が的に届くまでは」
  3. Recitative: Novo aspetto di cose (Rossane) 「物事の新たな成り行きは」
第6場 / Scena VI
  1. Recitative: Ma viene il prigionier (Rossane, Timante) 「まあ、囚われ人が来るわ」
  2. Aria: Sospiro, e vero (Rossane) 「溜息しています、確かに」
  3. Recitative: Per quali vie lontane (Timante) 「何という人間の思考のおよばぬ」
  4. Aria: Dopo il nembo e procella (Timante) 「黒雲と大嵐のあとには」
第7場 / Scena VII
  1. Recitative: Al primo cenno (Floridonte, Oronte) 「ご指示があるやすぐ、陛下、」
第8場 / Scena VIII
  1. Recitative: Padre, Signor (Elmira, Oronte, Floridante) 「父上、陛下、怒りをお抑えください」
  2. Duet: Ah, mia cara (Elmira, Floridante) 「ああ、僕の愛しの人、貴女がこのまま留まるなら」
第2幕 / ATTO SECONDO
第1場 / Scena I
  1. Recitative: Ecco il vago mio sol (Timante, Rossane) 「麗しい僕の太陽がこちらへ」
  2. Lascioti, o bella (Timante) 「貴女様においてまいります、美しきお方、この顔を」
  3. Recitative: O fortunati affetti miei (Rossane) 「幸運な私の愛情よ」
  4. Aria: Gode l'alma inamorata (Rossane) 「恋する魂は享受します」
第2場 / Scena II
  1. Recitatives: Difficil cosa (Timante, Floridante) 「貴方様と見抜くのは難しいことです」
第3場 / Scena III
  1. Recitatives: Fedele Elmira! (Elmira, Floridante) 「真心篤いエルミーラ!」/「愛するフロリダンテ」
第4場 / Scena IV
  1. Recitatives: Glicon, se sei (Rossane, Timante, Floridante, Elmira) 「グリコーネ、もしそなたが真実を申しているなら」
  2. Aria: Bramo te sola (Floridante) 「僕は貴女のみ熱望する」
  3. Recitative: Oronte un messo (Timante, Elmira, Rossane) 「オロンテが伝言をよこされました」
第5場 / Scena V
  1. Recitatives: Questo e il tempo (Oronte, Elmira) 「これは運命の時である」
  2. Aria: Barbaro! (Elmira) 「残虐なお方、私は貴方に死を望むほど憎みます」
第6場 / Scena VI
  1. Recitative: Convien lasciar libero il corso (Oronte) 「なるがままに任せておくことだ」
  2. Aria: Ma non s'aspetti (Oronte) 「やはり待つべきでない、いや」
  3. Recitative: Ormai tutta silenzio (Rossane, Timante) 「夜も更けてすっかり静寂ですわ」
  4. Duet: Fuor di periglio (Rossane, Timante) 「厳しい魔手の」
第7場 / Scena VII
  1. Arioso e Recitativo: Notte cara - Parmi ascoltare (Elmira) 「微かな動きを耳にしたよう」
第8場 / Scena VIII
    41. レチタティーヴォ:(フロリダンテ、エルミーラ)
  1. Recitative: O facil porta (Floridante, Elmira) 「たやすい扉よ」

第9場 / Scena IX
  1. Recitative: Qual buona sorte (Oronte, Elmira, Floridante) 「何と運の良い!」
  2. Aria: Tacero (Floridante) 「私は黙ろう、だが貴方に叶うことはない」
  3. Recitative: Guardia a costei (Oronte) 「この女に厳しい見張りを」
  4. Recitativo accompagnato: Sorte nemica (Elmira) 「敵意ある運命よ」― 「おまえは災いうちの最悪を」
  5. Aria: Ma che vuoi piu da me (Elmira) 「でもこれ以上、私に何を望むのです」
第3幕
第1場 / Scena I
  1. Recitative: Giunsi allor (Timante, Rossane) 00:55
  2. Aria: No, non piangete (Timante) 03:11
  3. Recitative: O sventurati e vani (Rossane, Elmira, Coralbi) 「ああ、不運で甲斐ない」
  4. Aria: Se risolvi abbandonarmi (Rossane) 「もし貴女が私を見捨てることにしたら」
  5. Recitative: Or mi si svela (Coralbo, Elmira) 「もし貴女が私を見捨てることにしたら」
  6. Aria: Non lasciar (Coralbo) 「任せておおきなされますな」
第2場 / Scena II
  1. Recitative: Elmira, a te … (Oronte, Elmira) 「エルミーラ、そなたのもとへ戻ろう」
第3場 / Scena III
  1. Recitative: Numi, che aspetto … (Floridante, Oronte, Elmira 「まさか、何たる悲惨な姿!」
  2. Aria: Se dolce m'era gia (Floridante) 「僕にとりこれまで甘かったのであれば」
  3. Recitative: Si mora, si (Elmira) 「死ぬことだわ、そう」
  4. Aria: Vivere per penare (Elmira) 「苦しむために生きること」
第4場 / Scena IV
  1. Recitative: Nella vasta, citta (Timante, Rossane) 「広い町ではすでに」
  2. Aria: Vanne, segui 'l mio desio! (Rossane) 「いらしてください、私の願いをお分かりください」
  3. Recitative: Servasi alla mia bella (Timante) 「僕の美しき人のため役立とう」
  4. Amor commanda (Timante) 「愛が命じ」
第5場 / Scena V
  1. Questi ceppi (Floridante) 「この足枷とこの戦慄の場は」
第6場 / Scena VI
  1. レチタティーヴォ:「哀れな、愛する王子様」(エルミーラ、フロリダンテ)
第7場 / Scena VII
  1. Recitatives: Misero amato 「わたしの命令はこのようではなかった!」
第8場 / Scena VIII
  1. Recitatives: S'uccida 「殺されよう」 (Coralbo, Oronte, Timante, Elmira, Floridante)
  2. Aria: Si, coronar vogl'io (Elmira) 「そうです、私は飾りたいのです」
  3. Recitative: Ah! traditor Coralbo! (Oronte) 「ああ、裏切り者のコラルボ」
  4. Aria: Che veggio? (Oronte) 「何を見ている?何を感じる?」
最終場 / Scena ultima
  1. シンフォニーア
  2. Recitative: Fido e guerriero (Elmira, Floridante, Rossane, Timante) 「忠実にして戦い恐れぬ」
  3. Aria: Mia bella (Floridante) 「僕の美しき人、僕は心から嬉しい」
  4. Recitative: La cittade (Elmira) 「町も、王宮も」
  5. Chorus: Quando pena la costanza (All) 「不変の心が苦悶するとき」

1 件のコメント:

  1. CDで聴いても3枚組みのオペラってやっぱり苦行ですよ。
    それが対訳のない輸入盤ならなおのことです。
    フロリダンテがNMLにあるとは知らなかったです。
    あとで聴いてみます。どうも私はヘンデルのオペラとは相性がよくないです。NMLであとくされなく聴くのが正解のような気がします。

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