2007年1月16日火曜日

[NML]ヴィヴァルディ:グローリア RV.589



PH04019 VIVALDI: Gloria, RV.589

Marta Filova, soprano / Marta Benackova, mezzo-soprano

Tadeusz Strugala, conductor





8.550767 VIVALDI: Gloria, RV.589

Oxford Schola Cantorum

Northern Chamber Orchestra

Nicholas Ward, conductor





ヴィヴァルディは若くして聖職に入り司祭となっていますので、宗教曲も多く残しています(*1)。中でも有名なのはグロリア(RV.589)ということになっています。さっそくNaxos MLで聴いてみました。



これはミサ曲の中からグロリアの部分だけに曲を付けたもの、いかにもヴィヴァルディらしい管弦楽器の使い方で陽気に始まります。Gloria in excelsis Deo.(天のいと高きところには神に栄光)と男女の混声合唱と管弦楽の軽妙な掛け合いが曲に喜びをもたらしています。続いて短調に変わり、Et in terra pax hominibus bonae voluntatis.(地には御心に適う人に平和あれ)と男女の合唱がカノン風に歌われます・・・


全曲で30分程度なのですが、全体を通して聴いてみると、曲としては悪くないのですがヴィヴァルディらしい技巧性や楽しみに欠けるきらいはあります。宗教音楽ですから仕方ないですね。


キリスト者でない私にとっては、この中でオススメといえるのは、Laudamus te.(われら主をほめ)。長調によるソプラノとアルト(メゾ・ソプラノ)の二重唱です。それとDomine Fili unigenite,Jesu Christe.(主なる御ひとり子、イエス・キリストよ)でしょうか。こちらは男女の混声合唱による付点音符の弾むようなリズムカルな曲。Qui sedes ad dexteram Patris,miserere nobis.(父の右に座したもう主よ、われらをあわれみたまえ。)はアルトによる技巧的な曲、。


Naxos MLのうち、上記の二つを聴いてみましたが、どちらかというとPH04019の方が良いかなあ(というか、評価以前だな、まだ)。



  1. クラシックサイトとしては老舗であるKenichi Yamagishi 氏のサイトをつらつら見ていたら、ヴィヴァルディの宗教音楽については下記のように記述してあったので引用しておく。


    器楽作曲家としてのヴィヴァルディは生前から全ヨーロッパにおいて有名であったが、彼の宗教作品は長くヴェネツィアから出ることはなかった。そのため叙任された司祭の地位にあったにもかかわらず、彼は宗教作品を全く書かなかったのだと考えられていた。しかし、1920年代末にヴィヴァルディの個人的手稿のコレクションが発見されてようやく、彼の作品目録に50曲以上の宗教作品が加えられた。

     その中でも急速に有名になったのが「RV.589」のグローリアである。第2次大戦後にリコルディ社から楽譜が出版されて、合唱の主要レパートリーとなった。