時代は大きな転換期、自分もとうに還暦を過ぎた。何に関心があり、どう考えていたか、記憶と思考の断片をつなぐ作業。将来の何に「投資」するか、自分を断捨離したときに最後に残せるものは何か。私的なLife Log、ネット上の備忘録。
クレンペラー指揮フィルハーモニア管のブラームス交響曲第2番(1956年)を聴いている。
軽く流して聴いただけだが、1楽章から尋常ならざる迫力。特に低音群の鳴り方がただものではない。底支えをするとともに動物的な猛りさえ感じる。テンポは慨してゆったりと、弦がうたうところは、抒情的気分を排してむしろ朴訥すぎる印象さえある。ベートーベンの「田園」を思わせる牧歌性もないわけではないが、全体的なオーケストレーションの男性的なうねりが心地よい。
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