2021年11月26日金曜日

リャプノフの12の練習曲に驚愕

ロシアの作曲家リャプノフ (Lyapunov 1859-1924)作曲の12の超絶技巧練習曲というものを聴いてみました。超絶技巧練習曲というとリストのそれを思い出しますが、リャプノフ自身、リストを崇拝しており、リストの作品を引き継いだ調性での12曲となっています。Wikipediaによれば、『12の超絶技巧練習曲 作品11』は「間違いなリャプノフの最高傑作」とあります。

https://music.apple.com/jp/album/lyapunov-12-%C3%A9tudes-dex%C3%A9cution-transcendante/1585967204

この曲を聴くのが初めてどころか、リャプノフという作曲家を初めて知りました。いかにもロシア的というのでしょうか、なんとも凄まじいまでの音楽です。抒情性が高く出ていて音楽に風景が見えてきます。繰り返して聴いていますが、病みつきにになってしまいます。ピアノという楽器の持つ限界をギリギリまで出しきっているといいますか、一人の人間だけで、こんなにも美的で激しく、ある意味で凶暴な音塊を生み出すことができるものなのかと、いやはやピアニストとピアノという、ほんとうに楽器は途方もない。

弾いているのは、フロリアン・ノアック(Florian Noack)という1990年ベルギー生まれのピアニスト。ディスコグラフィーを見ると、リャプノフの他のピアノ曲も録音しているようです。機会があればこちらも聴いてみようと思います。

(参考)

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