2021年11月25日木曜日

第18回 ショパン国際コンクール覇者 ブルース・リウのライブ録音

2021年 第18回ショパン国際ピアノコンクールの覇者、ブルース・リウさんのコンクールでのライブ録音を聴いてみました。


https://music.apple.com/jp/album/chopin-%C3%A9tudes-op-10-no-4-in-c-sharp-minor-torrent-live-single/1591640958

今回のコンクールはYouTubeで生配信されました。また、コンクール後の11月8日にはNHK交響楽団との共演、11月11日には東京オペラシティにてリサイタルを開かれたようです。ブルース・リウさんは1997年のパリ生、モントリオール育ちの中国系カナダ人、フランス語、中国語、英語に堪能な今年24歳。

「ぶらあぼ」などに、リサイタル前に東京で行われたインタビュー記事がありました。これによると、「コンクールを受けようと思ったのはごく最近のこと」で、それまでは「ショパン以外の作品ばかり弾いて」いたそうです。とはいえ、2020年開催の予定が1年延期になりましたから、モチベーションを保ちながら十分な準備期間を取っていた様子。

僕のモットーは、常に新しいアイディアを演奏に盛り込み、先ほどの繰り返しですが、新鮮さを備えたみずみずしい演奏をすることです。楽譜と対峙する際には常にインスピレーションを大切に、クリエイティブな演奏を心がけたい。いつも同じ演奏をするのではなく、即興性やそのときに感じたものを率直に表現したいのです。

というだけあって、若く刺激的で勢いがあり素晴らしい演奏に仕上がっています。ライブ録音ですから、聴衆の拍手やブラボーの声から演奏に対する讃辞と熱狂を感じることができます。

つねに新しく、創造性に満ちたものを生みだしていきたい。まずは、世界の聴衆に僕がショパン・コンクールの優勝者であることを忘れて欲しい

という発言も頼もしいものです。自分としても、彼の演奏は好ましく感じます。「今後はラヴェルやラモーなどのフランス作品も視野に入れています」「チェンバロを演奏する場合は中途半端な演奏ではなく、本格的にしっかり勉強したい」というように、色々な作品を聴いていきたいですね。チェンバロも弾いてくれると楽しみです。

  1. アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ 作品22
  2. マズルカ 嬰ト短調 作品33の1(第22番)
  3. マズルカ ニ長調 作品33の2(第23番)
  4. マズルカ ハ長調 作品33の3(第24番)
  5. マズルカ ロ短調 作品33の4(第25番)
  6. 練習曲 嬰ハ短調 作品10の4(第4番)
  7. 練習曲 イ短調 作品25の4(第16番)
  8. 夜想曲 嬰ハ短調 作品27の1(第7番)
  9. ワルツ 変イ長調 作品42(第5番)
  10. スケルツォ 第4番 ホ長調 作品54
  11. モーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》の「お手をどうぞ」による変奏曲 作品2

(参考)

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