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2004年6月14日月曜日

アメリカの民主主義

6月5日に、元アメリカ大統領のレーガンがアルツハイマー病の合併症で亡くなりました、享年93歳の大往生でした。日本のマスコミ各社もレーガンの功績を高らかに称えていましたが、アメリカの論調も同じであったらしく、これは現職のブッシュのあまりのダメさ加減のため、あてつけのようにレーガン賛美をしていたのだそうです。




翌日の6月6日は「Dデー」すなわち、第2次世界大戦で連合国軍が攻勢に転じるきっかけとなったノルマンディー上陸作戦の記念日で今年は60周年でした。ブッシュ米大統領は、


この地で尊い目的のため戦ったすべての解放者を尊敬する。米国は友人のため再び同じことをする

という事を述べたようです。かのレーガンはDデー40周年の式典で、


この地に倒れた人々よ。民主主義はあなたがたの犠牲に耐えうるものなのか。答えはイエスだ。何故ならば、あなた方には信念があり、確信があり、愛があったから・・・

と高らかに演説したのだとか。

昨日、サイードの本を紹介いたしましたが、アメリカの「民主主義」は20年前は(今よりは)健在だったのでしょうか、あるいはレーガンが政治家として少しだけ優れていただけなのでしょうか。

「信念」と「確信」と「愛」というオブラートをまとってアメリカの国益に殉じた者たちや、剥き出しのエゴイズムとしての国益のために爆破され吹き飛ばされた人たちは、どう弔われるのでしょうかね・・・

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