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2005年9月14日水曜日

暇な時はとことん暇なのだが

今日も暑かった。9月中旬というのに34度にもなることなど、北海道育ちの人間には容易に受け入れがたい事実だ。9月中旬といえば内陸部では霜が降り、ナナカマドも一気に赤くなってゆく時期である。季節の変わりようは一日ごとに劇的でさえある。移ろいの速さには悲しみさえ覚える程だ。こうして考えると気候風土が人間精神に及ぼす影響は浅くはないと思う。

「丸山眞男 音楽の対話」の中で、フルトヴェングラーがナチス時代も(トスカニーニ達のように)ドイツを亡命しなかったことに対し

彼は頭の天辺から足の先までドイツ人だったから。彼の音楽観の根本に関わる問題 (P.193)
ドイツという国をドイツたらしめているものは何か、ナチの言うように人種なんかじゃない。武力でもない。文化だ。世界に誇ることのできる『ドイツ文化』だ。これが彼(フルトヴェングラー)の考え方です (P.201)

と丸山の言葉を紹介している。分かっているようで改めて書かれると考えてしまう。「日本を日本たらしめているもの」「北海道を・・・」あるいは「東京を・・・」それは「何」なのか、最後に残るコアなものとは何なのか・・・

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