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2022年1月17日月曜日

Esther Abrami 「Violin Classics」

フランスの女性ヴァイオリニスト、エスター・アルバミ Esther Abrami(1996-)のデビューアルバムです。Apple Musicでニューリリースに掲載され、ジャケ写真があまりに美形なので思わずに聴いているという次第。(先行リリースのため、まだApple Musicに全曲アップロードされていません)


ソニー・クラシカルから2022年2月発売です。彼女は今までとは違ったタイプの音楽家のようです。輸入元の解説を引用します。

TikTokで295,000人以上、Instagramで24万人、YouTubeで16万人のフォロワーを獲得し、SNSを通じて、まったく新しい聴衆をヴァイオリンの世界に迎え入れています。

(中略)

ロンドンの王立音楽大学で学び、奨学金を授与してバーミンガム音楽院で修士号を取得。使用楽器はベアーの国際ヴァイオリン協会を通じて貸与された、素晴らしいジャン=バプティスト・ヴィヨーム製作の名器です。

英国のクラシック専門のラジオ局「クラシックFM」で作曲家ジュリアン・ロイド・ウェバーが選定した「30歳未満の30人のクラシックアーティスト」の1人に選ばれ、同世代の最も有望な若いクラシック音楽アーティストの1人として認められています。

日本での発売(輸入)はアルバムタイトルを「Viloin Classics」とするようですが、オリジナルは彼女自身の名前を冠するアルバムのようです。

Esther Abrami releases her eponymous debut album with Sony Classical February 04, 2022. The album is full of new and inspiring compositions featuring a great variety of composers and musicians such as Annelie, Alexis Ffrench, Alban Claudin, Rachel Portman, Jacob Shea, Worakls and many more!

選曲を見て分かるように、クラシック音楽の有名曲を集めたようなものでは全くなく。かといって、過去の作品と現代の作品を対比させるというやり方でもなく。多彩な曲と演奏スタイルによりクラシックの曲を再創造して届けてくれているようです。聴いていて意外性にあふれ、そして刺激的です。

たとえば、最初のチャイコフスキーの超有名な「白鳥」にしたところで、テーマをもとに編曲と演奏スタイルにより全く異なった印象を受けます。

クラシック部門のアルバムでしょうが、肩肘張ったところや難解さとは違う次元にあり、またポスト・クラシカル的な自己の内部に入っていくような、あるいはある種の厭世観もあまり感じず、とてもポジティブな気持ちになれます。

ヴァイオリンや録音のアナログ的な掠れた音も、懐かしくも現代風で、まるでデジカメによるフィルムカメラ風な雰囲気さえあります。

ヴィジュアル的にも十分で、これは「受ける」なあと思わせます。アルバムも良いのですが、自分も少しSNSの動画を見てみることにします。また違った感想も生まれるかもしれません。

現時点で先行リリースされた曲のみを聴いての「先行アップ」です。(って誰も読んでないか)


  1. ケタン&ヴィヴァン・バッティ:チャイコフスキー・スワン・レイク・ヴァリエーション
  2. ヤルッコ・リーヒマキ:ラフマニノフ・ヴァリエーション(パガニーニの主題による狂詩曲による)
  3. ジュリアン・ロイド・ウェバー:ジャッキーの歌
  4. アネリー:トゥモロー
  5. フロリアン・クリストル:バッハ・ヴァリエーション(ヴァイオリン協奏曲第1番 BWV.1041の第2楽章による)
  6. アレクシス・フレンチ:ホープ、アセンディング
  7. ジェイコブ・シェー:ヴァイオリン・ドリーム
  8. ワイド・アイド:モーツァルト・ヴァリエーション(アイネ・クライネ・ナハトムジークによる)
  9. ケタン&ヴィヴァン・バッティ:ラヴェル・ヴァリエーション(亡き王女のためのパヴァーヌによる)
  10. ダーフィト・ライヒェルト:ショパン・レインドロップ・ヴァリエーション(『雨だれ』による)
  11. クララ・シューマン:3つのロマンス Op.22~第1曲:アンダンテ・モルト
  12. Worakls&エスター・アブラミ:サント・ヴィクトワール ト短調
  13. レイチェル・ポートマン:『ショコラ』~テーマ
  14. アルバン・クラウディン:サンケン・ドリームズ
  15. ロバート&リチャード・シャーマン:『おしゃれキャット』~スケールとアルペジオ
  16. スヴェトスラフ・カスパロフ:サティ・ヴァリエーション(ジムノペディ第3番による)
  17. エイミー・ビーチ:ヴァイオリンとピアノのためのロマンス Op.23

  • エスター・アブラミ(ヴァイオリン)
  • イヤード・スギャエル(ピアノ:1,2,4,6,9,10,11,13,15,16,17)
  • ウィーン放送交響楽団(3,5,7,12,13,15)
  • フロリアン・クリストル(ピアノ:5)
  • ワイド・アイド(ピアノ:8)
  • アルバン・クラウディン(ピアノ:14)
(参考)

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