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2004年2月28日土曜日

麻原被告の死刑判決

オウム真理教の麻原被告に東京地裁は27日午後、求刑通り死刑の判決を言い渡しました。あまりにも長い裁判に憤りを覚えたり、なぜ即刻死刑にしないのか、という声も多いと思います。かくいう私も、疑問に感じるひとりです。

しかし、これほど影響力のある事件だからこそ、しっかりと裁判を行い事実認定を行い法が裁くという姿勢こそが大切なのではないかという気もしています。最近、宮部みゆきの「クロスファイア」を読んだばかりなので、こういう輩こそ私刑に処すべきという感情論も分からないわけではありません。
死刑制度の是非については、賛成とも反対とも言いがたい気持ちです。国が法のもと犯す国家的暴力としての殺人という意味は、しっかり考える必要があると思うのです。被害にあわれた方々の気持ちを考えると複雑ですが、殺人で報復したところで最終的には救済されることはなく、事件の全面解明と再発防止のために私たちがどうするか、ということこそ重要なのだと私は思うのです。
今のように麻原被告の黙秘と心神喪失のフリのような不遜な態度には、理性を超えて怒りを覚えることも確かなのですが、そこで負けると、映画「セブン」のブラッド・ピットと同じことになってしまうのではないかと思うのでした。

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