マックス・リヒーターの新作を聴いてみました。
相変わらずのリヒター 的ヒーリング音楽が聴こえてきます。クリスチャン・ヤルヴィ指揮・バルト海フィルハーモニックによる、リヒターの人気曲のオーケストラバージョンとのこと。
アルバムの「Exciles」という曲とタイトルとテーマは、非常に政治色と言いますか、メッセージ性がこめられています。アラブの春による内戦からの難民を意味しているとのこと。
- Flowers of Herself(『ウルフ・ワークス』から)
- On the Nature of Daylights(『ブルーノート・ブック』から)
- The Haunted Ocean(『戦場でワルツを』から)
- Infra5(『インフラ』から)
- Sunlight(『ソングズ・フロム・ビフォー』から)
- Exiles
そういうメッセージがあると知ると、ああ、きれいだなあとか、ただ聴き流すような聴き方で良いのだろうか、とも思うのですけれども、それにしても心地良すぎて、思わずに寝落ちてしまいます。
ポスト・クラシカルのカリスマ、ストリーミング再生2億回超のマックス・リヒターによる最新オーケストラ・アルバム。《マックス・リヒター~エグザイルス》●バレエ音楽『エグザイルス』の世界初録音!
●『エグザイルス』は、ネザーランド・ダンス・シアターで2016年に初演されたバレエ「 サンギュリエール・オディセ(Singuliere Odyssee) 」の音楽。このバレエは2019年6月のネザーランド・ダンス・シアターの来日公演にて上演されました。2011年3月「アラブの春」と呼ばれた民主化運動による内戦から逃れた「移民危機」を題材にした作品。
●「オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト」他、リヒターの代表曲のオーケストラ・バージョンを新録音で収録。オーケストラのゴージャスなサウンドがより感動を深めます。
●演奏は現代音楽のエキスパートで、2019年のマックス・リヒターの日本公演も指揮したクリスチャン・ヤルヴィ。
(メーカー・インフォメーションより)
Netherlands Dance Theatreは、オランダのコンテンポラリー・バレエ・ダンスカンパニー。
映像がありましてので貼っておきます。
もう少しゆっくり聴いてみようと思います。
マックス・リヒターの『Exiles』は、戦禍を逃れて世界をさまよう人々の姿と、彼らの苦難を描いた心を揺さぶる作品だ。33分に及ぶアルバムのタイトル曲は、シリアの内戦による人道的危機を受けて書かれたもの。序盤から中盤にかけては反復されるシンプルで切ない旋律を軸に少しずつ楽器が加えられ、揺れるような音世界が展開されていく。終盤に入ると一歩一歩しっかりと踏みしめるようなベースラインが現われ、やがて喜びを爆発させるクライマックスへと向かう。そして最後には静けさとともに幕を閉じる。クリスチャン・ヤルヴィが指揮するバルト海フィルハーモニックによるスケール感あふれるパフォーマンスも素晴らしい。本作に収録された他の5曲の演奏も彼らの手によるもので、これらはすべてリヒターの代表作のオーケストラアレンジによるニューバージョンとなっている。その中で、2008年の映画『Waltz With Bashir』(1982年のレバノン内戦を題材にしたアニメーション・ドキュメンタリー)のためにリヒターが書き、高評価を受けたサウンドトラックからの楽曲「The Haunted Ocean」は、新たに施された豊潤な響きのオーケストレーションとともに不穏な雰囲気を漂わせている。また、リヒター作品の中で最も有名な2003年に勃発したイラク戦争の犠牲者への哀悼の意を捧げた「On the Nature of Daylight」(セカンドアルバム『The Blue Notebooks』に収録)は、大編成の弦楽オーケストラによる演奏で、感動を呼ぶ楽曲として新たな命を授けられている。Apple Music解説
(参考)
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