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2004年2月13日金曜日

年金は誰のものなのか


先日、年金問題についてちょっとだけ書きましたが、本日の読売新聞は『[年金改革]「“保険料流用”の廃止が先決だ」 』とする社説を掲載していました。社説は以下のように書いています。



 国民が納める保険料は、現在の高齢者の給付を支えるとともに、将来に備えた積立金となる。それを官僚は湯水のごとく浪費し、目減りさせている。


 「無駄遣いの象徴」とされるのが、広大な敷地に豪華なホテルやプールなどを備えた大規模年金保養基地(グリーンピア)だ。一九七〇年代から八〇年代まで全国十三か所につくられた。


 経営難のため二〇〇五年度までに全廃されるが、それでも建設費や借入金の利払いなど、最大で約三千八百億円の損失が年金資金に重くのしかかる。




 これだけではない。病院やホール、スポーツセンターなど、年金資金で建設された福祉施設も、合わせて二百六十五に上る。建設費も維持管理費も、すべて保険料に“おんぶにだっこ”だ。累計では一兆五千億円を超えている。

この手の話題について、マスコミは時々思い出したように記事や番組にしていますが、今ひとつ国民(私たちですが)の憤りにまで結びつかないような気がしています。いわゆる「年金たれ流し」問題は、ジャーナリストの櫻井よしこさんも鋭く著書で批判していますし、あまり好きな雑誌ではありませんが、「週間ポスト」などでも特集記事をみかけます。


いったい納めている年金がどのように使われているのか、国民をはじめほとんどの人が知らない、知らされていない、知ろうとしない、知ろうとしても分らない、という状態は、やっぱり怒るべき自体なのだと思います。そういう実態があるから最近の年金情報が「目くらまし」に見えてくるのですが。

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