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2004年3月13日土曜日

フルートと管弦楽のためのオペラ幻想曲












NAXOSから発売されている、マルク・グローウェルスのCDです。

前回はフランスのフルート名曲に聴きほれましたが、今回はオペラを主題とした幻想曲集です。
フルート・ファンにはお馴染みの「カルメン」幻想曲や精霊の踊りのほかにも、普段あまり聴きなれない曲が納められており興味がつきません。




ショパンの変奏曲は1829年の作品で1955年に出版されたものです。作品番号はありません。ショパンの作品ではないとの説もありますが、明るくコミカルな出だしで始まる7分ほどの曲は愛すべき曲であります。後半はテーマを駆使した技巧的なパッセージを楽しむことができます。

フォブス(1939-)という作曲家は、ネット上でもどのような作曲家なのか探すことができませんでした。「魔笛」による幻想曲は、歌劇のテーマをふんだんに使いながら、フルートの煌びやかさを十分に発揮させる曲に仕上がっており、親しみやすくまた楽しむことができました。やっぱりパッパゲーノのテーマのところが良いですね。


グレトリ(1741-1813)は、革命期のフランス作曲界の中心人物で、古典派様式のオペラ・コミックを確立した作曲家だそうです。技巧的に派手な曲ではないものの、流れるような優雅な曲調は華やかな気持ちにさせてくれます。

ロッシーニのソナタも5分ほどの曲ですが、Andanteのどこか急かせるようなテーマがとても良いです。また、Allegrettoの最後の方、カデンツア風のところからラストに向けてがカッコ良いです。「カルメン」幻想曲は言わずもがな、グローウェルスの技巧が冴えまくっています。


ということでNAXOSですから、安売りしていれば900円以下で買えるのですから、お買い得であると思います。


マルク・グローウェルス(フルート)、ワーテルロー室内管弦楽団、指揮:ジョルジュ・デュモルティエ


●フォブス:モーツアルトの「魔笛」による幻想曲 ●グレトリ:フルート協奏曲 ハ長調 ●ショパン:ロッシーニの「シンデレラ」の主題による変奏曲 ホ長調 ●ボルン:ビゼーの「カルメン」による華麗な幻想曲 ●ロッシーニ:弦楽のためのソナタ 第4番 変ロ長調 ●グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」~精霊の踊り

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