先週は仕事から帰ると、このCDばかり聴いていました。NAXOSから出されている「フランス・フルート名曲集」というCDです。
フルーティストはマルク・グローウェルスです。私は始めて名前を知りましたが、グローウェルスは何度か日本にも来ているらしく、梶本音楽事務所の紹介によれば、「ダイナミックな人間性や知的な音楽性により、今日もっとも人気の高いフルーティストの一人。[...]ピアソラは、彼のために《タンゴの歴史》を作曲している
」とのことです。無知とは恐ろしいものです。
何度も聴いてしまうのは、フランス風とでも言うのでしょうか、軽妙にして洒脱な、肩の凝らない曲であり、なおかつメロディアスでしかも大変技巧に富んだ曲たちだからでしょうか。聴くたびに心が軽くなる思いです。
「ヴェニスの謝肉祭」には改めて舌を巻きますが、それ以外の曲も良いです。特にこの中では、ゴダールがお気に入りになりました、第一楽章の出だしが何とも言えません。ゴーベールやベルリオーズの二本のフルートによる愛らしい曲も、こんな世界があるならばずっと浸っていたいと思うほど。ベルリオーズは、もとはといえばフルーティストでしたものね。
しかし、グローウェルスのフルート、本当にうまいです・・・。
マルク・グローウェルス(フルート)、ワーテルロー室内管弦楽団、指揮:ユリス・ワーテルロ、クラウディ・アリマニー(第2フルート)、アニー・ラヴォワジェ(ハープ)
●ドンジョン:オッフェルトリウムOp.12 ●ジュナン:ヴェニスの謝肉祭Op.14 ●ゴダール:3つの小品の組曲Op.116~第1楽章アレグレット、3つの小品の組曲Op.116~第2楽章牧歌、マベルヘのセレナード、伝説的牧歌Op.138 ●ゴーベール:ギリシア風ティヴェルティメント ●ベルリオーズ:オラトリオ「キリストの幼時」Op.25 ~若いイスラエル人たちによる2つのフルートとハーブのトリオ ●グノー:小交響曲 変ロ長調
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