オウム事件で有名なジャーナリストの江川紹子さんが、Yahoo!ニュースに1月8日寄稿した「選挙不正を言い募るトランプ支持の「カルト性」に警戒を」とするコラムが微妙です。
https://news.yahoo.co.jp/byline/egawashoko/20210108-00216678/
その一方で、残った支持者はますます「カルト性」を強めていくのではないかと心配だ。
トランプ氏とその熱烈支持者は、分断を招く二元論的思考、陰謀論との高い親和性、現実を無視した独自の世界観、独裁志向といった従来からの傾向に加え、大統領選の敗北以降、過剰な被害者意識、極度の他責思考、目的のために手段を選ばないやり方など、その「カルト性」を高めてきた。
記事を読んでいくと、江川さんは「不正選挙」については根拠なしとする立場です。すでに米連邦裁判所でも「全員一致で判断が出た」としています。
実際は連邦最高裁判所は、1月11日、4つの激戦州で選挙結果を覆そうとするテキサス州の共和党関係者による訴えを、「原告適格(訴訟を起こすための原告としての資格)なし」として退けており、裁判所は判断することを拒んだのですけどね、まあいいです。
江川さんに言わせますと、いまだに多くいる熱狂的支持者は「事実誤認を指摘されても、なかなか聞き入れようとはしない」として、1990年2月の衆議院選挙におけるオウム真理教のことまで持ち出して、今の状況を「あの時のオウムの荒唐無稽な言動とどう違うのだろうか」と断じています。
後半は、陰謀論の広がりを懸念する論を展開しています。
アメリカ共和党員のみならず、一部の民主党員、更には日本においても、不正選挙があったと考えている人は数多くいます。それらを「カルト」だの「陰謀論を信じる人」などということは、それこそ「事実誤認」ではないかと思うのですが。
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