2021年1月21日木曜日

バイデン新大統領就任式を終えて思うことを一旦まとめておく

1月20日に、混乱と厳重なる州軍による警備の中で、バイデン民主党新大統領の就任式が行われました。

一旦、自分なりに何があったかをまとめておきます。



事前に投入された州軍は25,000人とも言われ、オバマ、トランプ両大統領の就任式の際の警備人数を、はるかに上回るものでした。これは1月6日の、トランプ支持派が起こしたとされる(大手メディアの見方)暴動への対応とのことですが、長年アメリカに住んでいる人たちの目から見ても「異常」と思えるほどの光景であったようです。さらに就任式の観客席は、コロナの影響もあってか星条旗が林立するのみという、更に異様な就任式でありました。



トランプ支持者は、最後までトランプ逆転劇を諦めていなかったようです(というか、まだ諦めていないようです)。ソーシャルネットを中心に事前に噂されていたような事態(軍による民主党側に対するアクションとかトランプサイドからのディスクローズの類、Q関連の情報)は何一つ起きませんでした。

バイデン氏が大統領に無事就任したからといって、不正選挙について事実が否定されたわけではありません。これを含めて、目の前に、またひとつ「疑惑」「都市伝説」「陰謀論」が積み上がる結果となったことは残念です。仮に不正選挙が行われていたのだとすると(自分は選挙に不正があったとする立場です)、民主党側の完全犯罪成立でしょうか。それとも、まだこの点に関する追訴は続くのでしょうか。一部のアメリカの民主党員は、おそらくこの件を諦めきれないと思います。





自分も含めて今回の結果を残念に思う人は少なくありません。





外野の移り気な人たちは、もう次の(面白そうな)話題に移っていくかもしれません。

今回の選挙で、明らかになったこともあります。大手メディアの報道、ソーシャルメディアにおける言論の自由、社会を害すると体制維持側、マス側が考える言論に対する圧力、封圧など。現職の大統領の発言でさえ「中断」「削除」された、ということは記憶に留めておいて良いと思っています。



「陰謀論」は根強い人気があります。根拠不明な情報や、怪しい文書、画像、動画などは、毎日無責任に流布され、ものすごいスピードで拡散されていきます。そのすべてがフェイクとは自分は考えていません。しかし、いくばくかの真実と嘘が入り混じった情報であり、「希望」に「願望」が乗って「妄想」に拡大しているように思えます。体制側は今後さらに、フェイクニュースの類について厳しく管理制限する方向となるでしょう。

フェイクニュース、あるいは陰謀論が生じることの一つは、「疑惑」や「不信感」が原因だと思っています。公式文書を含めて、国家機密、安全保障などの名のもとに非公開、隠蔽、破棄などされている情報が多すぎるからです。情報開事を求めても、海苔弁のような文書が開事されるような現実。大手メディアや論客たちの報道姿勢にも疑問があります。フェイクや陰謀が生まれる原因は、体制側が自ら作っているわけです。それに対する真摯な追求はしなければならないし、そうひなければ、フェイクや陰謀論の土壌がなくなるとは思えません。

こうして一連のことを考えると「事実」とか「真実」というものは、何なのかと思わざるを得ません。「事実」でさえ観察者によって異なってしまうのですから。

今回の選挙戦の最後に、いくつかの機密文書などが公開になっています。ここからの過去の疑惑に対する追求などが進んでいくことには、いくばくかの期待をしたいところです。

この先、まだ意外な展開がないとも限りませんが(トランプの弾劾の継続とか、バイデンに対する逆弾劾とか、さらなる継続した地道な動きとか)、いったん、就任式を終えて思うことを記しておきました。



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