K先生のもとでのレッスンは2002年頃まで続いた。
アルテス2巻とケラーのやさしい練習曲をやっているときが一番つらかった。この二つは生半可な技術では到底吹けない。アルテスときたら装飾音の練習のあたりから途端に技巧を要求され難易度を増す。ケラーは「やさしい」と称されていながら、指使いも音楽的に吹くのも難しかった。
今でも時々取り出して吹いてみるが、とても満足に吹けるものではない。
ケラーのあとは、ガリボルディの作品132、ベルビギエ、ドルーエと続いた。ガリボルディはまだしも、あとの二つも非常に難易度の高い練習曲である。
これも今でも満足に吹けないのだが、いわゆる譜読みというか、ソルフェージュの練習にはなっていたのだと思う。決まったパターンの音形を覚えるという効果もあったようだ。
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