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2021年1月30日土曜日

伊豫田晃一 個展「Loop」 京橋スパンアートギャラリー

京橋のスパンアートギャラリーで開催されている、伊豫田晃一さんの個展を観てきました。





今回の個展は「Loop」と題されており、輪廻転生/Reincarnation(繰り返される命)のイメージをテーマに作品を展開したとのこと。(スパンアートギャラリーHPより




伊豫田さんは、TwitterでKoichi Iyoda(@locus_solus)の名前で投稿されており、SNS上で知ったアーティストさんです(というか、ほとんどの画家さんはSNSで知ることが多いです)。伊豫田さんは非常に精緻にして幻想的な作品を製作されています。作品をギャラリーで直に観たのは今回が初めて。

テーマとして難解な部分もありますけど、ユーモアを感じる作品もあり、内容的に深いものを感じました。花や蝶と一体になったかのような肖像にはまさに生命を感じます。Twitterでどなたかもコメントしていましたが、枯れたり朽ちたりしたらどうなるのだろうと確かに思いました。家内が薔薇など花を育てていますし、庭で生まれて庭で死ぬ蝶もいるので尚更です。

日向で横になっている痩せた驢馬は疲れ果てて寝ているのか、はたまた死んでいるのか。優しい陽が驢馬を照らし、クロスした影が十字架を思わせます。通俗的ですが、生と死あるいは聖と俗的なものを感じずにはいられません。

作品が展示されていた静謐な空間は、銀座という繁華街にあって、まるで異世界に彷徨い込んだかの印象です。

個展に出されていた作品のいくつかは画家の豊永侑希さんの以下のツイートで味わうことができます。


かねてから気になっていた伊豫田さんの画集も、サイン入り版で2冊ともゲット。家に帰ってからも食い入るように観ております。「Pale Blue Dotの夢 ー伊豫田晃一の顕現する単眼のイメージについての試論ー」とするY.D(夢中夢)さんの解説がまた濃厚すぎてクラクラしています。
画集のカバーのAstralisと題された作品も凄いですね。漆黒と裸体はクラナーハを彷彿とさせます。





サインも、マジックで書いたようなものではなく、書籍のデザインと一体化しており、惚れ惚れしております、こりゃお宝物ですな、作品は買えませんが満足です。



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