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2001年5月18日金曜日

ねぎ農家のハナシ

ねぎ農家が中国とかの安い野菜に押されて参っているので、輸入品に関税をかけるとか数週間前に報道されていましたよね。
 
消費者が「安いねぎ」を買えなくなる=自分たちに不利益を被る ことを怒るのか、日本の農業を守ること=自国の生産性と一部の農民たちの生活の保護 を求めるのか、どちらの採択すべきなのだろう?

自国を保護するために関税をかけるのは当然とも思うのだけど、農業自体をどうしようというのか? 安全性を含めて、我々が何を食べて生きてゆくつもりなのか、そこが見えてこない。

環境ホルモンや発ガン性を含む化学物質などを含め、選択するのは消費者である。少ない確率にびくびくして高い食材を買うのも、関係ないとして安い食材を買うのも、それは消費者の判断に委ねられるべきだ。生産者や政府が選択すべき問題ではないし、ましてや、その選択の機会や選択に当たっての情報さえないというのは、議論以前の状態だと思う。

朝日新聞も「この葱が腐るだけ・・・」なんて報道してないで、もっと突っ込んで欲しい。
 
もっとも、選択の余地が増えるということは、おそらく「買える者と買えない者」という分化が進むことを前提としているような気もして、少々ひっかからないでもない。

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