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2021年12月8日水曜日

ピーター・ドノホーによるブゾーニ作品集

ピーター・ドノホー Peter Donohoe(1953-)の弾く、ブゾーニの作品集を聴きました。ブゾーニはドイツ系イタリア人の作曲家であり、バッハ作品の編曲版などが一般的には有名です。

マルク・アンドレ・アムランが弾くブゾーニのピアノ協奏曲というのがhyperionにあり、かつて感想を書きましたが、曲と演奏に、ずいぶんとたまげたものです。さすがにアムランだなと。

本アルバムのドノホーは圧倒的なレパートリーを誇るピアニストで、サイモン・ラトルお気に入りのピアニストの一人であったとか、解説によると「音楽性、スタイルの多様性、圧倒的なテクニックが高く評価」されているイギリスのピアニスト。自らの演奏家としてブゾーニの作品に強く影響されており、ブゾーニに対する思いも強いようです。

この盤はCHANDOSによるもの。こういう体育会系ピアニズムというのは、若い時は良かったけれど、還暦すぎる年をすぎるとどうなのかしら、と思って聴き始めてはみたものの、音楽性とか理屈以前にやっぱり凄いものは凄いなあと。ピアノはこうぢゃなくては!みたいな気になってしまいます、まさに悪魔的。

カルメンの主題の変奏曲など、もはやジョークの域か。トッカータBV29に至っては、シャコンヌと同様、圧倒的な音塊の前に平伏すしかなし。

スカッとしたい時、ガツンと何か聴きたい時、肉食ってパワー余っている時などに、また聴き直してみます。


  1. トッカータ BV287
  2. 悲歌集 BV249、BV252〔転機のあとに、イタリア風、わが魂は汝に望みを託す(コラール前奏曲)、トゥーランドットの居間(間奏曲)、夜のワルツ、できごと(夜曲)、子守歌〕
  3. ソナチネ第6番 -ビゼーの《カルメン》に基づく室内幻想曲 BV284
  4. トッカータ BV29(J.S.バッハの《トッカータ、アダージョとフーガ》 BWV564のトランスクリプション)
(参考)

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