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2021年12月9日木曜日

超富裕層の資産が増加!?

日本でもオミクロン株の4人目の感染者がみつかり、3度目のブースターショット計画も報道される中、Bloomberg日本版を見ていましたら、コロナ禍にあって超富裕層の資産が過去最大に達したとの報道がありました。

フランスの経済学者トマ・ピケティ氏が設立した「世界不平等研究所(World Inequality Lab)」というのがあり、同研究所の12月7日の発表によります。これによると、「超富裕層の2750人前後が世界の富の3.5%を支配」しており、彼らが「コロナ危機の間に増やした富は3兆6000億ユーロ(約460兆円)」であるそうです。3.5%という超富裕層の資産保有比率は、昨年初めの2%強から一段と上昇したとのこと。


コロナにより一時的に株価が下落することはありましたが、その後は各国の積極的な金融緩和QEにより、株価はかつてない高値を維持するようになりました。日本も例外ではありません。コロナ危機で実体経済が不安定で傷んでいるのに、株価が遊離して高値を維持するのは異様な光景であり、結果的に富裕層を利する結果となっているようです。(コロナ禍は超富裕層の黄金期、富を一気に拡大-世界で不平等広がる https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-12-07/R3QLW7T1UM0X01、超富裕層の資産、世界全体の3.5%で記録更新 コロナで格差増=研究者 https://jp.reuters.com/article/global-economy-billionaires-idJPKBN2IN027


世界不平等研究所のサイトで「World Inequality Report 2022」の概要を見てみますと、コロナパンデミックで世界の不平等は悪化、上位1%が資産の38%を占め、2020年以降その傾向は加速していると指摘しています。世界的な不平等は生態系の危機を助長し、所得と富の再配分なしには気候変動に対処できないとする指摘は興味を引きます。(WORLD INEQUALITY REPORT 2022 https://wid.world/news-article/world-inequality-report-2022/

“The COVID crisis has exacerbated inequalities between the very wealthy and the rest of the population. Yet, in rich countries, government intervention prevented a massive rise in poverty, this was not the case in poor countries. This shows the importance of social states in the fight against poverty.”, explains Lucas Chancel, lead author of the report.

As explains Lucas Chancel “Global economic inequality fuels the ecological crisis and makes it much harder to address it. It’s hard to see how we can accelerate efforts to tackle climate change without more redistribution of income and wealth”.

 

下は、日経新聞からNYダウの動きを1年スパンで表示したものです。オミクロン型の懸念により最近大きく下落、その後持ち直していますが、長期的には株価が高値であることは見て取れます。日経平均もアメリカの動きにほぼ連動しています。コロナ前に製薬会社などに投資していた人は、コロナで資産を大きく増やしていることでしょう。

どうしても、今回のコロナ騒動、素直に納得することができません。


HIYORIみどり:一体どういうことなの!このコロナ禍において富を増やしているなんて!中小や飲食店など、コロナのせいで廃業になったところが沢山出ているし、経済だって元のように回っているとは言えないわ。キーッ!!(>o"<)

KAZAみどり:コロナが人為的なものか、自然発生的なものかは分からないけれど、世の中はコロナをきっかけに、今までと全く変わってしまったわ。ワクチンパスポートの導入が議論されているように、より監視と中央の強化が強まる共産主義的社会になってきているようにも見えるわ。「Great Reset」とか「NWO(New World Order)」という言葉も時々聞かれるように、世界が大きな変革点に立っていることだけは確かね。際限ないQEは、いつか破綻すると言われながら、延々と維持し続けられているし、それが結果として富裕層に更に富が再配分されるという構図。話は長くなるけど、岸田首相が掲げる「新しい資本主義」も単なるバラマキで終わるのでは意味がないし、まだ実態が見えてこない。貧富の差が縮小される世の中は当分の間は実現しないと、悲観的な気分になってくるわ。そういう土壌が、(去年の今頃ホットだった)トランプさんのようなヒーローを求めたり、Qのような陰謀論系の現実逃避に走る人が多くなる要因なのかしらね。

(参考)

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